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» 2012年12月14日 17時00分 公開

3Dプリンタから3Dスキャナ、3Dマウスまで――立体造形ツールの注目展示をチェックEuromold現地リポート(2)(2/4 ページ)

[林信行,ITmedia]

3D対応入力デバイス

geomagicの「freeform」。3Dソフト上の3Dオブジェクトを好きな方向に動かす3Dマウスのように使うこともできれば、彫刻刀のようにしてオブジェクトの加工にも使える(その際、触感も手に戻ってくる)。さらには3D測定器としても活用できる幅広い応用が魅力だ

 今日、PCなどの操作に用いられるマウスやトラックパッドといった入力デバイスは、カーソルを画面という平面の上で動かすための装置だ。多くの3Dソフトは、前後左右の移動操作と回転操作を組み合わせることで、そうした3Dの入力機器でも画面上の3Dオブジェクトを操作できるようにしているが、より直感的かつ精密に3Dオブジェクトの加工をするには、それにあわせた3Dの入力装置というものがある。

 こうした3Dの入力装置としてもかなり人気が高いのがgeomagicの「freeform」と呼ばれる製品で、アーム先についたペン状のものを手でつかみ、上下左右前後に動かすと、画面の中で物体をその通りに動かすことができる。さらには、これを彫刻刀のようにして画面上の物体を削ることもできる。

 しかも、その際に、手にはきちんと触感のフィードバックが返ってくる。金属のように固くて彫刻できない触感、固いがなんとか削れる触感、柔らかく削りやすい触感なども再現できる。アーティストの名和晃平氏も3D彫刻作品を作る際に、このfreeformを愛用している。筆者は一度、名和氏のアトリエで彼の彫刻作品を、試しに掘らせてもらったことがあるが、その際、3Dソフトでパーツごとに素材の設定を行うことで異なる触感を楽しむことができた。

 freeformは、非常に正確な動きを読み取れるため、3D測定にも用いられるようだ。つまり、車のドアなどの工業製品の緩やかなカーブに歪みがおきていないか、表面をfreeformでなぞり、取り込んだデータを解析して歪みを読み取る、といった用途だ。

 一方、3Dマウスという製品もある。これはジョイスティックの握りの部分を、手のひらをすっぽり埋める大きなボール状にしたような製品で、ジョイスティック同様の上下/左右の動きに加え、スティック部分を下に押し下げたり、上に持ち上げたり、回転させたりといった操作で上下左右前後+回転の操作を行うことができるようにしたものだ。

Google Earth用のコントローラーとしても人気が高い3DConnexionの3Dマウス。同社のブースでは左手にこの3Dマウスを持って画面上の物体を動かし、それを右手に持ったfreeformで加工するというクリエイター向けの作業スタイルを提案していた。これは実際に左手に持った工芸品を、右手で染め付けなどをするといったアナログな作業のやり方に近く、とても直感的だ(写真=左)。3DConnextionのライバル、独SpaceControlの3Dマウス「SpaceController」。右にちょっとだけ写っているのが、ボタンなどに一切頼らずオブジェクトを3D操作できる新製品3D Mouse GEN(写真=右)

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