Core i7＋外部GPU＋250GバイトSSD搭載で8万円切り――コスパ抜群の14型Ultrabook「LB-L460S」：安くて速いUltrabookが欲しいなら（2/2 ページ）

[後藤治（撮影：矢野渉），ITmedia]

Windows 8時代のメインマシンとして不満のない性能

　それでは定番のベンチマークテストで性能をチェックしていこう。一部のテストでは比較として旧モデル（LB-L450S）を並べている。

　OSを除くとハードウェアの構成は新旧モデルでほぼ同じだが、1つ大きく違うのは搭載されているSSDだ。旧モデルはIntel 520シリーズが採用されていたが、新モデルではSAMSUNG 840シリーズに変更されている（ただし、旧機種のベンチマーク結果は試作機によるもので、こちらは同じコントローラーを採用するADATA製の「SX910」が搭載されていた）。

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型番	LB-L460S	LB-L450S
CPU	Core i7-3517U（1.9GHz／最大3GHz）	Core i7-3517U（1.9GHz／最大3GHz）
メモリ	8GB（PC3-12800）	8GB（PC3-12800）
ストレージ	250GB SSD（SAMSUNG 840）	256GB SSD（ADATA「SX910」）※試作機のスコア。製品版はIntel 520
グラフィックス	GeForce GT 640M（1GB）	GeForce GT 640M（1GB）
液晶ディスプレイ	14型ワイド（1366×768ドット）	14型ワイド（1366×768ドット）
OS	64ビット版Windows 8	64ビット版Windows 7 Professional

Windows 8のエクスペリエンスインデックス

　まずはじめにWindowsエクスペリエンスインデックスの結果を見ていこう。個別のサブスコアは、プロセッサが7.1、メモリが7.5、グラフィックスが5.8、ゲーム用グラフィックスが6.6、そしてプライマリハードディスクが8.1となった。高速ストレージの採用とWindows 8によって、OSやアプリケーションの起動は非常に高速でWindows 8を快適に操作できる。モバイルでも使えるこのクラスの価格帯のノートPCがメインマシンとしても十分な性能を備えている点には驚かされる。

　CrystalDiskMarkの結果も、シーケンシャルリードが500Mバイト／秒を軽く超え、ランダムの読み書きも速い。ストレージについてはまったく不満のないパフォーマンスだ。

CrystalDiskMarkの結果と新旧比較（ただし、旧モデルは試作機）

　総合的なPC性能を測るPCMark7は、総合スコアで4479という結果となり、LB-L450Sを大きく上回っている。ただしこちらは、LB-L450SのComputationスコアが期待値よりも低い値となっており、試作機のドライバが原因だった可能性もあるので参考程度に見て欲しい。いずれにしても、新モデルのLB-L460Sは、ビジネス用途でもプライベート用途でも快適に動いてくれるのは間違いない。

　グラフィックス性能を測る3DMark Vanrageも、EntryのGPUスコアが26412、PerformanceのGPUスコアが6741と、LB-L450Sより良好な結果となった。なお、3DMark 11の結果はPerformanceの総合スコアで1869となっており、CPU内蔵グラフィックスのIntel HD Graphics 4000よりは高いものの、さすがに最新の3Dゲームタイトルを快適に遊ぶのは厳しいだろう。エフェクトを調整すれば古めのゲームを楽しめる、程度に考えておいたほうがよさそうだ。

　なお、実際のゲームタイトルを使ったベンチマークテストでは、ストリートファイターIVベンチマーク（解像度1280×720ドット、アンチエイリアス：NONE、垂直同期：OFF、モデル：高、背景：高、ソフトシャドウ：低、モーションブラー：低、パーティクル：中、エクストラタッチ：OFFに設定）が15323／平均124.85（A判定）、モンスターハンターフロンティアベンチマーク【絆】（1280×720）が5911、モンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】（1280×720）が5194だった。

PCMark 7（画面＝左）、3DMark Vantage（画面＝中央）、3DMark 11（画面＝右）の結果

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　軽さと薄さを追求し、デザインや質感にこだわった製品が多いUltrabookの中で、「LuvBook L」シリーズは一見地味な印象を受けるかもしれない。しかし、今回紹介したLB-L460Sは、Core i7と外部GPU、大容量メモリ、高速なSSDを搭載し、Windows 8を快適に使える性能を備えつつ、7万9800円（Web限定価格）まで価格を抑えている点は見逃せないポイントだ。見た目ではなく“実”を取るユーザーは是非チェックしてほしい。

　なお、最小構成の「LB-L410B」は、CPUがCore i5-3317U（1.7GHz／最大2.6GHz）で外部GPUを搭載しない代わりに、価格は5万9850円とさらに安く入手できる。ストレージはキャッシュ用の32GバイトSSD＋500GバイトHDDで高速性と容量を両立しており、重量は約1.76キロと700グラムほど軽いので、予算にあわせてこちらも検討したい。