マンガの大人買いでタブレットが手に入る?――「MeMO Pad ME172V」という選択Nexus 7の弟分か、それとも……(4/4 ページ)

» 2013年04月18日 11時30分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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「コミック全巻セット」との同時購入で格安に

 MeMO Pad ME172Vは2つの購入特典だけでなく、期間限定で特定のコミック全巻セットとの同時購入による割引価格が設定されている点も見逃せない。例えば、『進撃の巨人』(諫山創/9巻セット/3780円)とのセット価格は1万7861円で、本来の価格より3719円引き、実質コミック代がほぼタダになる。また、『島耕作シリーズセット』(弘兼憲史/全73巻/3万8325円)とのセット価格は4万2040円で、MeMO Pad ME172Vと別々に買うより1万4085円も安く購入できる。

 最も割引額が高いのは『手塚治虫全集』(手塚治虫/全400巻)とのセット販売だ。計10万3050円で本来の価格より4万225円引き、つまり端末価格がゼロでさらにお釣りもたっぷり返ってくる計算になる。こうしたコミック全巻セットは2013年4月18日現在で25種類販売されているので、詳しくはeBookJapanのWebページをチェックしていただきたい。

 さらに4月19日11時からはコミック全巻セットの第2弾として、第1弾に加えて『ゴルゴ13』(さいとう・たかを/全150巻/6万5620円 ※1万6070円オフ)、『藤子不二雄Aセット』(藤子不二雄A/全116巻/5万4191円 ※1万3219円オフ)、『石ノ森章太郎生誕75周年セット』(石ノ森章太郎/全75巻/3万3810円 ※8505円オフ)など、メジャーな作品26種類のセットが新たに販売される。

 当初は4月18日で第1弾のセット販売が終了する予定だったが、第2弾とともに販売期間は5月16日まで延長された。これらのコミックを全巻まとめて購入したいと思っているユーザーにとっては、買い得感のあるキャンペーンだろう。

単体では割安感に欠けるが、セット販売なら話は別

 ASUSの直販サイトにおける販売価格は1万7800円だ。汎用のAndroidタブレットとしては「Nexus 7の廉価版」と表現されることもあるが、「少し遅くてストレージ容量が少ないNexus 7」くらいに思っていると、ギャップを感じるのではないだろうか。

 率直にいって、Androidタブレットとしては2年ほど前の世代と同程度のパフォーマンスといえる。液晶ディスプレイの画質も低価格モデルなりで、eBook図書券の3150円をキッチリ使い切るという前提の実質1万4650円という価格で考えても、割安感はあまりない。汎用性の高い7型タブレットが欲しいという目的であれば、少し上乗せしてでもNexus 7(1万9800円から)をおすすめしたい。

 しかし、全巻コミックセットとの同時購入なら話は別だ。総額3万円以上の作品セットならば、1万円以上の割引もある。つまり、実質5000円足らずでGoogle Playが使える7型のAndroidタブレットが手に入るのだ。それ以上の金額の全巻セットならば、本体価格以上の割引も見られ、全巻セットのオマケにタブレットが付いてくるという感覚に近い。

 MeMO Pad ME172Vは、電子版のコミックを手軽に楽しむのに必要十分な性能は確保している。全巻まとめて読みたいコミックがラインアップにあるならば、この機会に購入を検討してみるのもよいだろう。

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