スマホのUSB給電でノートPCが動作可能に――拡張規格「USB PD」の技術デモUSB 3.0はさらに2倍速へ(2/2 ページ)

» 2013年04月19日 18時00分 公開
[本間文,ITmedia]
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USB PD対応USBハブコントローラーを参考展示

 すでに同技術の実装には、コントーラベンダー各社も動き出しており、VIA Technologiesの子会社VIA Labsは、USB PDに対応したUSBハブコントローラ「VL812」を搭載した4ポートハブを参考展示するとともに、スマートフォンやiPadを充電するデモを披露。通常のUSB給電とは異なり、ACモードとして急速充電が可能になるとアピールしていた。

 また、Genesys Logicも、USB PDに対応したUSBハブコントローラ「GL3520」などを公開し、USB PDへの対応が着々と進んでいることを印象づけた。ただし、両関係者によれば、現在USB PDの拡張として標準化作業が進められている60ワットや100ワットへの対応は、2014年前半になるだろうとの見方を示している。

VIA LabsのUSB PDのデモの様子。中央の白いUSBハブがUSB PDに対応した試作機だ(写真=左)。USBハブを通しての給電だが、ACモードで急速充電が可能に(写真=右)

USB PD対応のコントローラにはVL812を採用していたようだ(写真=左)。市場への投入時期は2014年になるようだ(写真=右)

Genesys LogicのUSB PD対応4ポートハブコントローラ「GL3520」のリファレンス基板

Genesys Logicは、USB PD対応のUSB充電ポートコントローラ「GL888F」も出品。GL888Fは基板裏手前にある、小さなICがそれだ

 一方、USB-IFではUSB 3.0のSuperSpeed USBの拡張規格として、現行規格の2倍となる10Gbpsのデータ転送レートを実現する新規格の標準化作業も進めている。同規格は、データ符号化を現行の8/10ビットから128/132ビットに変更し、より効率的なデータ転送を実現するもの。USBコネクタなどは従来のUSB 3.0やUSB 2.0と互換性を持つが、10Gbpsのデータ転送には、それに対応した新しいケーブルが必要となる。

 この10Gbps対応のSuperSpeed USB規格は、すでにドラフトVer.0.7が2月に策定され、USB-IFに参加する企業などにより1次評価も完了。現在2次評価のためのドラフトVer.0.9の策定が進められ5月にも再評価作業に入る計画だ。レーベンクラフト氏によれば、今年7月には最終仕様を確定し、早ければ年末から来年初頭には対応製品が市場に登場する見通しだという。

10Gbpsに対応するUSB 3.0 SuperSpeed USB拡張の概要(画面=左)。コネクタ形状などは現行規格と共通だが、10Gbps対応ケーブルが必要とされる(画面=右)

USB 3.0 SuperSpeed USB 10Gbpsと5Gbpsのデータ符号化方式などの比較。128/132ビット対応により、より効率的なデータ転送を実現する(画面=左)。10Gbpsに対応するUSB 3.0 SuperSpeed USB拡張の標準化スケジュール。現時点では7月には最終仕様を策定・公開し、第4四半期に互換性検証などの作業を行なう計画だ(画面=右)

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