ICT総研は4月25日、タブレット(6〜11型程度のタッチ操作可能なスレート型端末)の市場動向を予測したリポートを公開した。
2012年度のタブレット市場はiPad mini、Nexus 7、Kindle Fire HDやWindowsタブレットの登場により盛り上がり、出荷台数は2011年度(276万台)の約1.8倍となる489万台だった。タッチ操作によるUI(ユーザーインタフェース)がユーザーに受け入れられつつあり、今後もタブレットの市場規模は順調に拡大すると同社は予測する。2013年度の出荷台数は約638万台になるという。
同社はタブレット市場の拡大とともに、Android/Windowsタブレットの需要が高まり、iPad(各世代のiPad+iPad mini)のシェアは低下すると予測する。2011年度は66%だったシェアが、2012年には53%と下落し、2013年には50%を割るという。
2012年度は海外で人気のある低価格のAndroidタブレット(Nexus 7やKindle Fire HDなど)が日本で発売したことで、Androidタブレットのシェアが大きく伸びた。Windowsタブレットは端末の出荷台数はまだ少ないものの、2013年度は出荷台数が約1.8倍(前年比)となり、シェアも10%を超えると同社は予測する。世界全体で見ても、Androidタブレットの出荷台数はiPadを上回る勢いで増加しており、2014年にはiPadのシェアを上回るとしている。
2012年度のタブレット出荷台数は489万台で、そのうち9〜10型サイズの出荷台数は62%を占めていたが、2012年度下半期に安価な7型サイズのタブレットが次々と登場したことで、7型サイズのシェアが増えた。この傾向は2013年度も継続し、7型サイズの出荷台数が9〜10型サイズの出荷台数を上回るという。
同社は、今後10インチを超える大型のタブレットや2画面タブレットの需要が高まり、タブレット端末はサイズや形状の多様化が進むと予測する。
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