タッチ対応のフルHD液晶を備えた薄型ホームノートPC――「VAIO Fit」2013年PC夏モデル(1/2 ページ)

» 2013年05月07日 15時00分 公開
[ITmedia]

14型以上の家庭向けVAIOノートが一新

ソニーの新しい家庭向けノートPC「VAIO Fit」 ※写真はVAIO Fit 15のシルバー

 ソニーは5月7日、家庭向けの15.5型/14型ノートPC「VAIO Fit」を発表した。2013年5月18日より順次発売する予定だ。

 VAIO Fitはソニーの新しい大画面ノートPCラインアップ。プレミアムモデルとして15.5型の「VAIO Fit 15」と14型の「VAIO Fit 14」、スタンダードモデルとして15.5型の「VAIO Fit 15E」と14型の「VAIO Fit 14E」を用意しており、プレミアムとスタンダードでボディのデザインが異なる。既存の大画面VAIOノートを置き換えるモデルで、VAIO Fitの発売に伴い、14型以上の「VAIO E」「VAIO T」「VAIO S」は販売終了となる(13.3型以下は継続販売)。

 VAIO Fit 15/14およびVAIO Fit 15Eは、店頭販売向けの標準仕様モデルに加えて、仕様を細かく選択できるソニーストア直販のVAIOオーナーメードモデルも発売する。VAIO Fit 14Eは直販限定モデルだ。

 標準仕様モデルの価格はオープン、実売価格は10万5000円前後からの見込み。VAIOオーナーメードモデルの最低価格は5万9800円からだ。

タッチ対応で薄型ボディに仕上げたプレミアムモデル「VAIO Fit 15/14」

 VAIO Fit 15/14は、すべての標準仕様モデルに静電容量式のタッチパネル付き液晶ディスプレイと、低電圧版の第3世代Coreプロセッサー(開発コード名:Ivy Bridge)、NANDフラッシュメモリ内蔵のハイブリッドHDDを採用。タッチパネル付きの液晶ディスプレイや光学ドライブを搭載しながら、厚さは22.1ミリ(14型)もしくは22.5ミリ(15.5型)に抑えた(Ultrabook準拠ではない)。

 薄型ボディの天面とパームレストにはヘアライン加工のアルミニウムをあしらい、天面にVAIOのダイヤモンドカットロゴを施すことで、質感にも配慮している。カラーはシルバー(モデル名末尾:S)、ブラック(同:B)、ピンク(同:P)の3色展開だ。

 ボディデザインは標準的なクラムシェル型だが、液晶ディスプレイのヒンジ軸に固定された本体側と天面側の構造板を延長しつつ、開いたディスプレイ部の下端が接地する構造にすることで、タッチ操作時の安定性を高めた。

VAIO Fitの利用イメージ

NFCは大型のタッチパット部に内蔵している

 VAIO Fit 15の店頭向け上位モデル「SVF15A18CJS・B・P」は、1920×1080ドット表示の15.5型ワイド液晶、Core i7-3537U(2.0GHz/最大3.1GHz)、Intel HM76 Expressチップセット、8Gバイトのメモリ(オンボード4Gバイト+専用モジュール4Gバイト/PC3L-12800)、1TバイトのハイブリッドHDD(8GBフラッシュメモリ内蔵/5400rpm)、BDXL対応のBlu-ray Discドライブ、テンキー付きキーボード(バックライト内蔵)を搭載。グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 4000を利用する。

 SVF15A18CJS・B・PのCPUをCore i5-3337U(1.8GHz/最大2.7GHz)に変更した店頭向け下位モデル「SVF15A17CJS・B・P」も用意する。

 通信機能はIEEE802.11b/g/nの無線LAN、1000BASE-Tの有線LAN、Bluetooth 4.0+HS、NFCを標準装備。インタフェース類は、USB 3.0×2(うち1基は電源オフ時の給電対応)、USB 2.0、HDMI出力、SDメモリーカードスロット、音声入出力、有効画素数約92万画素のHD Webカメラ("Exmor R for PC"CMOSセンサー搭載)を備える。ステレオスピーカーとモノラルマイクも内蔵する。

 バッテリー駆動時間は約5時間。本体サイズは379(幅)×255(奥行き)×22.5(高さ)ミリ、重量は約2.6キロだ。

「VAIO Fit 15」のシルバー(写真=左)、ブラック(写真=中央)、ピンク(写真=右)

 VAIO Fit 14の店頭向けモデル「SVF14A19CJS・B・P」は、1600×900ドット表示の14型ワイド液晶、Core i3-3227U(1.9GHz)、Intel HM76 Expressチップセット、4Gバイトのメモリ(オンボード4Gバイト/PC3L-12800)、1TバイトのハイブリッドHDD(8GBフラッシュメモリ内蔵/5400rpm)、BDXL対応のBlu-ray Discドライブ、テンキーなしキーボード(バックライト内蔵)を搭載。グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 4000を使う。

 USB 2.0ポートを省いている以外、インタフェース類と通信機能はVAIO Fit 15と同様だ。バッテリー駆動時間は約5.5時間としている。本体サイズは338(幅)×235.7(奥行き)×22.1(高さ)ミリ、重量は約2.2キロ。

 いずれもOSは64ビット版Windows 8、オフィススイートはMicrosoft Office Home and Business 2013をプリインストール。Imagination Studio VAIO Edition、Adobe Photoshop Elements 11といった動画/静止画編集ソフトも付属する。

 発売日は5月18日(ピンクのモデルのみ6月1日)の予定。実売価格はSVF15A18CJS・B・Pが18万円前後、SVF15A17CJS・B・Pが16万5000円前後、SVF14A19CJS・B・Pが15万円前後の見込みだ。

「VAIO Fit 14」のシルバー(写真=左)、ブラック(写真=中央)、ピンク(写真=右)

 なお、直販のVAIOオーナーメードモデルではWindows 8 Pro、最大12Gバイト(オンボード4Gバイト+8Gバイトモジュール)のメモリ、タッチパネルの有無、外部GPUのNVIDIA GeForce GT 735M(グラフィックスメモリは1Gバイトもしくは2Gバイト)、128G/256G/512GバイトのSSD、英字配列キーボード、Office 2013のエディション、各種ソフトウェアなどが選択できる。最低価格はVAIO Fit 15(SVF15A1A1J)が7万4800円、VAIO Fit 14(SVF14A1A1J)が6万9800円だ。

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