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NECパーソナルコンピュータは5月14日、個人向けの2013年PC夏モデル全6シリーズ31モデル(継続モデルを含め、全10シリーズ42モデル)を発表。2013年5月16日より順次発売する。
夏モデルのポイントは、インテルの新世代CPU「第4世代Core プロセッサー・ファミリー」採用モデルの投入(LaVie L、VALUESTAR L)、無線LANの新規格「802.11ac(Draft)」対応モデルの投入(LaVie L)、デザインリニューアル(LaVie L、LaVie S)、Windows 8利用を手助けする夏モデル向けプリインストールWindowsストアアプリの拡充などが挙げられる。
一方、LaVie X、LaVie M、LaVie Y、VALUESTAR Wは2013年春モデルを継続販売、LaVie Z、LaVie Eはプリインストールソフトウェアを夏モデル用に刷新するのみにとどめ、PCの基本仕様は同春モデルと同じとなる。合わせて円安に関わる部材調達価格の影響により、発売時想定価格が春モデル同仕様比で1万円ほど上昇している。
発売は2013年5月16日より順次。第4世代Core搭載モデルは2013年6月6日より順次発売する。
15.6型サイズの高性能オールインワンノートPC「LaVie L」シリーズは、インテルの新世代CPUによる基本システム一新+新デザインで、フルモデルチェンジされた。
ラインアップは高性能志向/ベーシック志向の2モデル。中でも高性能志向の「LL850/MS」はフルHD+タッチパネル付きの高精細IPS液晶ディスプレイ、Core i7-4700MQ、802.11ac(Draft)対応無線LANなど、先進機能を盛りこんだ。
今回の新モデルに搭載される予定のインテルの新世代CPUは、コードネーム:Haswellと呼ばれるものと想定され、2013年第2四半期リリースを予定する。LaVie Lは据え置きタイプモデルであり、夏モデルではクアッドコアのCore i7-3630QMを採用していた。このためUltrabookなどモバイル志向のモデル採用する低電圧/超低電圧版ではなく、ノートPC向け標準電圧版の同等クラスを採用すると予想される。
また、LL850/MSは無線LANの新規格「802.11ac(Darft)」に準拠する無線LANモジュールを新たに内蔵するのもトピックだ。802.11acは5GHz対無線を用い、低遅延+“ギガビットクラス”に達する高速な通信速度を実現する無線LAN規格。2013年3月に国内でも販売が始まった802.11ac対応無線LANルータとの組み合わせにより、本機は最大867Mbps(802.11ac 2ストリーム)で無線通信できる。
オールインワンタイプの主力モデル「LaVie S」は、基本システムとする第3世代Coreプロセッサー・ファミリーの採用はそのままに、厚さ27.5ミリ(タッチパネル非搭載モデル)の光沢入り薄型ボディにデザインを刷新。さらに、防滴キーボードや1Tバイトの大容量HDD、全ポートUSB 3.0とするなど、安心・快適性を向上するリニューアルを行った。
新デザインのボディは前モデル比で約2ミリ薄型化。さらにディスプレイ面の段差なくしたフラットパネル構造、そしてヒンジ部分をうまく隠し、よりすっきりとしたたたずまいになるようデザイン上の工夫を取り入れた。
ラインアップはCore i5-3230M(2.6GHz/最大3.2GHz)+8Gバイトメモリ仕様の最上位「LS550/MS」、Core i3-3120M(2.5GHz)+4Gバイトメモリ搭載の標準モデル「LS350/MS」、Celeron 1000M+4Gバイトメモリの低価格モデル「LS150/MS」を用意し、それぞれ3色(ルミナスレッド/エクストラホワイト/スターリーブラック)の多彩なカラーより選択できる。
このほか、超軽量Ultrabook「LaVie Z」と低廉モデル「LaVie E」シリーズは、前回の春モデルと基本仕様を共通としつつ、夏モデル向け新ソフトウェアのみをプリインストールした小変更を、極薄Ultrabook「LaVie X」、13.3型モバイル「LaVie M」、Windows RT搭載「LaVie Y」シリーズは春モデルを継続して販売する。
超軽量が特長のLaVie Zは、13.3型で875グラム+Core i7-3537U+1600×900ドット表示の液晶ディスプレイなど、基本仕様は前モデルとまったく同じ。新たなWindowsストアアプリ(トランスコード機能付きDLNAサーバアプリ「コンテンツナビ」など)をプリインストールする。
同じく、フルHDの15.6型ディスプレイ搭載で厚さ12.8ミリ/重量1.5キロ台とする孤高のUltrabook、LaVie X、独自のさば折りボディ+Tegra 3+Windows RTは基本仕様の変更なし。既存の春モデルをそのまま継続販売する。
デスクトップモデルは、セパレートデスクトップタイプの「VALUESTAR L」にデスクトップ向けの第4世代Coreプロセッサー・ファミリーが搭載される。
上位モデルはクアッドコア/8スレッド同時処理対応のCore i7-4700、標準で8Gバイトのメインメモリ、3Tバイトの大容量HDD、フルHD対応の23型ワイドIPS液晶ディスプレイなど、拡張性に優れた家庭向けハイスペックPCを望む層に向けて展開する。グラフィックス機能はGeForce GT 630搭載グラフィックスカードを実装していた前モデルに変え、第3世代より性能が向上するCPU内蔵グラフィックス仕様(Intel HD Graphics 4600)となる。
21.5型サイズの主力液晶一体型「VALUESTAR N」は、3波ダブルチューナー、フルHDのIPS液晶、YAMAHAサウンドシステムといったパーソナル/書斎向けのオールインワンAV用途に利用できるスタイリッシュなデザインと機能をこのまま継承。上位モデル「LL770/MS」で8Gバイトのメインメモリ(8Gバイト×1、最大16Gバイト搭載可能)や3TバイトのHDDなど、わずかに仕様が変更されている。
23型の高性能液晶一体型「VALUESTAR W」は、ぱっと観機能+3波Wチューナー仕様+Thunderboltインタフェース搭載の主力モデルVW770/LSを前回の春モデルより継続販売。一方、偏光板方式3D表示対応モデル(VW970/LS)は終息となった。
NEC PCの直販サイト「NEC Direct」で販売するモデルは、店頭モデルにはないハイスペック構成、あるいは不要機能やソフトウェアを省いたシンプル/低価格志向の構成でオーダーできるカスタマイズメニューを用意する。
ノートPC LaVie G タイプL、同タイプS、同タイプM、同タイプZは、OSのエディション(Windows 8 Pro)、店頭モデルより高性能なCPU(タイプL、タイプS)、16Gバイトの大容量メモリ(タイプL、タイプS)、キャッシュ用SSD+大容量HDDのISRT構成(タイプS)、CPUとSSD容量の選択肢(LaVie Z)、Officeの有無/エディションなど、豊富なカスタマイズメニューを用意する。最小構成例価格は、タイプLが14万5000円前後から、タイプSが8万5000円前後から、タイプZが12万5000円前後から。
デスクトップPCシリーズ、VALUESTAR GタイプN、同タイプL(H)、同タイプLも、OSのエディション(Windows 8 Pro)、ワンランク上のクアッドコアCore i7-3740QM(タイプN)や第4世代Core iシリーズのCPUカスタマイズ(タイプL(H))、最大32Gバイトのメインメモリ(タイプL(H))、抗菌キーボード(タイプN)、付属ディスプレイの種類(タイプL(H)、タイプL)、Officeの有無/エディションなどをカスタマイズできる。最小構成例価格は、タイプNが11万5000円前後から、タイプL(H)が11万円前後から、タイプLが9万円前後から。
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