先週、センチュリーマイクロからDDR3-1866にネイティブ対応する高クロックメモリ「D3U1866H/HYN」シリーズが登場した。構成別のラインアップは、8Gバイト×4枚の32Gバイトキットと8Gバイト×2枚の16Gバイトキット、4Gバイト×4枚の16Gバイトキット、4Gバイト×2枚の8Gバイトキットの4種類だ。ヒートスプレッダ付きのモデルの価格は順に3万7000円弱と1万9000円弱、2万1000円弱、1万1000円弱となる。ヒートスプレッダがないモデルはそれぞれ300〜1000円程度安い。
ネイティブのDDR3-1866メモリ自体は4月ごろから少数出回っており「センチュリーマイクロは高品質ですが高価なので、ちょっと敬遠する人が多いかも」(某ショップ)という声も聞かれたが、一部のショップでは好調に売れているという。BUY MORE秋葉原本店は「HaswellマザーはオーバークロックでDDR3-3000まで対応するものもありますし、標準で高速なメモリを求める人は少なくないと思います。ただ、今回はそれよりもRichlandからのニーズが強いです」と語る。
“Richland”こと新世代のAPU「AMD A」シリーズは、内蔵メモリコントローラの性能が向上しており、A10-6700はA10-5800Kと同じDDR3-1866、A10-6800KはDDR3-2133までサポートしている。この性能を確実に引き出すために、ネイティブで高速なメモリに対するニーズが高まっているというわけだ。
ソフマップ秋葉原リユース総合館も「前世代のAMD AはA10-5700とA10-5800Kがほぼ同じくらい売れていましたが、今回は最上位のA10-6800Kが特に売れています。やはりメモリコントローラの差が大きいですね。この強みを生かすべく、高品質かつ高速なメモリを求める人は多いです」と話していた。
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