AMDは、Socket FM2プラットフォームに対応する、同社としては第3世代のメインストリームデスクトップAPUとなる“Richland”を投入した。同製品は、現行AMD Aシリーズである“Trinity”(開発コード名)と半導体設計を共用しているが、より積極的な温度制御を行なうことで、CPUコアやグラフィクスコアの動作クロックを高め、すぐれたパフォーマンスを発揮する。
同社でデスクトップAPUの製品マーケティングを担当するアダム・コザック氏は「CPUコアは最大4.4GHzで動作し、384コアを統合するグラフィックスコアは最大844MHzで動作する。上位モデルではオーバークロックも容易だ」と説明。その演算性能は779GFLOPSにも達する。
また、同APUはメモリにDDR3-2133を公式サポートすることも強化ポイントの1つだ。コザック氏は「CPUとグラフィックスがメモリを共有するAPUでは、メモリの高速化によるベネフィットは大きい」と説明し、ゲームパフォーマンスで10%程度の性能向上が見込めると語る。
各モデルの販売価格と主なスペックは以下のスライドの通り。日本における参考価格は、「A10-6800K」が1万7480円、「A10-6700」が1万7480円、「A8-6600K」が1万3480円、「A8-6500」が1万3480円、「A6-6400K」が8980円となっている。
また、AMDは2013年末に出荷を開始する次世代メインストリームAPU“Kaveri”(カヴェリ)のテストチップを公開するとともに、同APUを使ったDevil May Cryのデモを披露。同社にとって第4世代となるAPUの開発が順調に進んでいることをアピールした。
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