AMDが第3世代のデスクトップ向けAPU「Richland」を投入グラフィックスコアは最大844MHz動作

» 2013年06月05日 13時01分 公開
[本間文,ITmedia]
Richlandコアを採用した新デスクトップAPUを発表するアダム・コザック氏

 AMDは、Socket FM2プラットフォームに対応する、同社としては第3世代のメインストリームデスクトップAPUとなる“Richland”を投入した。同製品は、現行AMD Aシリーズである“Trinity”(開発コード名)と半導体設計を共用しているが、より積極的な温度制御を行なうことで、CPUコアやグラフィクスコアの動作クロックを高め、すぐれたパフォーマンスを発揮する。

 同社でデスクトップAPUの製品マーケティングを担当するアダム・コザック氏は「CPUコアは最大4.4GHzで動作し、384コアを統合するグラフィックスコアは最大844MHzで動作する。上位モデルではオーバークロックも容易だ」と説明。その演算性能は779GFLOPSにも達する。

 また、同APUはメモリにDDR3-2133を公式サポートすることも強化ポイントの1つだ。コザック氏は「CPUとグラフィックスがメモリを共有するAPUでは、メモリの高速化によるベネフィットは大きい」と説明し、ゲームパフォーマンスで10%程度の性能向上が見込めると語る。

 各モデルの販売価格と主なスペックは以下のスライドの通り。日本における参考価格は、「A10-6800K」が1万7480円、「A10-6700」が1万7480円、「A8-6600K」が1万3480円、「A8-6500」が1万3480円、「A6-6400K」が8980円となっている。

AMDの各世代APUの比較

Richlandコアベースの新Aシリーズの仕様

Richlandのパフォーマンス。なお、比較対象に挙げられているCore i5-4670Kは2万6000円前後で販売されている

メモリの高速化によるゲームパフォーマンスも向上

 また、AMDは2013年末に出荷を開始する次世代メインストリームAPU“Kaveri”(カヴェリ)のテストチップを公開するとともに、同APUを使ったDevil May Cryのデモを披露。同社にとって第4世代となるAPUの開発が順調に進んでいることをアピールした。

KaveriのBGA版とPGA版を披露するリサ・スー上級副社長(写真=左)。Kaveriのライブデモを披露(写真=右)

※記事初出時、Kaveriの投入時期に関する記述に誤りがありました。正しくは2013年末です。おわびして訂正いたします

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