同日行われた製品発表会では、まず日本エイサー 代表取締役社長のボブ・セン氏があいさつを行った。セン氏は今回のように大規模な製品発表会を行うのは2011年4月以来、と前置きし、「最近のエイサーは独自のスタイルを持った製品をリリースできず、エイサーを心配する声もあったが、2013年のテーマは本気。8.1型Windows 8タブレットなど世界初となるプロダクトからエイサーの本気を感じていただければと思っている」と力強くアピールした。
続いて登壇したAcer チーフマーケティングオフィサーのマイケル・バーキン氏は、今回投入したモデルのコンセプトを説明した。バーキン氏は「今回の新製品はタッチを中心として製品を再定義することがテーマ。PCをはじめとするデバイスは、タッチ操作が増えるにつれてユーザーの体験と感受性に訴えかけるものになりつつある。これからの製品設計はユーザーの体験を大事にする必要がある。ユーザーがワクワクして製品を買い、ワクワクして使ってもらうということを目指さなければならない」と述べる。
エイサーは探求心、進歩的、人間性といったブランドイメージを目指している。「アイデアを生み出すだけではなく、我々も限界を超えて探求する。探求者にとってのツールを提供するということが一番大事。今回はこういったブランドイメージを打ち出す上で、非常に魅力的な製品が出せたと思っている」とバーキン氏はアピールした。
プロモーションも2012年は著名人をCMに起用してきたが、2013年のCMでは一般人がストーリーの主人公となる。バーキン氏は「今年は近所にいるような人をキーパーソンにする。普通の人が製品を使うことで夢を実現するというストーリーにした。こういった新しいデバイスが出ることで、限界を超えてさまざまな夢を探求していけるようになる。これからはさらに素晴らしい時代がスタートするだろう」と語った。
このようなブランドイメージをどのように製品に反映するかを説明したのが、Acer プロダクトマーケティング アソシエイトバイスプレジデントのジョセフィン・タン氏だ。同氏は「タッチとタイプという2種類の入力方法を持つWindows 8は、製品設計にも大きな影響を与える。この2つの入力方法が混在する製品がこれからも数多く出てくるだろう」と述べる。
今回の新製品では、Aspire R7のイーゼルヒンジやデュアルマイクにより、PCの周りで人が動き回るような状況でもタッチ操作が楽に行え、的確に音を捉える……といった機能を例に挙げた。「技術革新とともにデザインも進化する。デザインの進化は決して新しい考え方ではなく、エイサーの企業理念に準じているものだ。ユーザーが我々に期待していることであり、我々のユーザーに対する公約でもある」とタン氏はデザインの重要性を強調した。
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