同日行われた製品発表会では、エプソン販売取締役 販売推進本部長の中野修義氏がプロジェクタ市場の概況を説明した。中野氏は「2012年のビジネスプロジェクタ市場におけるエプソンの販売台数のシェアは56%となり、18年連続で国内シェアでトップとなった」とアピール。今回発表したローエンド製品のほか、高光束モデル(Zシリーズ)や、文教市場向けモデル、投写画面にペンで書き込むなどの操作が可能なビジネスインタラクティブモデルに注力すると述べた。


エプソン販売取締役 販売推進本部長の中野修義氏(写真=左)。ビジネスプロジェクタ市場ではエプソンのシェアは56%とトップを守っている(写真=中央)。今後は商品の属性としては、ハイエンドモデルや文教市場向けが伸びている(写真=右)特に高光束分野については「今までエプソンが未開拓の市場であり、パナソニックの独壇場だったが、当社のZシリーズも前年比で200%まで伸びている。2012年の国内シェアは12%だが、2013年には20%まで引き上げたい」(中野氏)と意気込む。文教市場も前年比150%というペースで市場は拡大しており、今後もプロジェクタの市場規模は拡大すると同社は見ている。


高光束分野については、販売台数が1年間で約2倍になり(写真=左)、文教市場への販売台数も2012年から2013年にかけて約1.5倍の伸びが見込めるという(写真=中央)。会議室向けのモデルは、製造業のほか「大学のゼミなどでも導入が進んでいる」と中野氏は述べた(写真=右)セイコーエプソン ビジュアルプロダクツ事業部長の渡辺潤一氏によると、世界のプロジェクター市場(ビジネス向け、個人向け合わせて)は800万台弱で推移しており、エプソンは約26%のシェアを獲得している。「今後は先進国の景気回復と、新興国での市場拡大により、市場規模は900万台に膨らむ。市場拡大を目指すとともに、優れた製品づくりにも注力していきたい」(渡辺氏)という。
今回投入した製品はハイエンドモデルから低価格をウリにしたエントリーモデルまで幅広くそろえている。同社はシェア拡大とともにプロジェクターの認知や市場拡大も目指す構えだ。今回発表したビジネスプロジェクタ5機種の販売目標は1年間で約5万台、ホームプロジェクタ5機種の販売目標は1年間で約7000台としている。
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