アップルストア表参道? それ2年くらい前に見たわー週末アップルPickUp!

» 2013年08月12日 15時00分 公開
[青山一丁目りんご園,ITmedia]

アップルストア表参道のウワサが再燃

 銀座、渋谷に続く都内3店舗目のアップルストアとしてたびたびウワサになっている“Apple Store Omotesando”ですが、8月に入ってから「オフィス情報最前線」が2月22日付けでポストした内容のアップデートを複数のアップル情報系サイトが取り上げていました。ちなみに、この件についてアップルジャパン広報に問い合わせたところノーコメント。一方のオフィス情報最前線は、「港区を中心とした不動産を扱っているので、街の開発情報などは耳に入ってくる。不確かな情報は掲載していないつもり」と話してくれました。

 建設予定とされているのは、表参道駅から表参道ヒルズへ向かう道沿い、地下鉄A2出口を出てすぐの場所のようです。現場に行ってみると、設置された建築計画には623.95平方メートル、地上1階、地下2階の建築物が2014年2月28日に完了予定とされており、重機がぐいぐいと動いていました。へー、ここかー。

ウワサになっているアップルストア表参道の“予定地”。写真は8月9日午後18時30に撮影

 ただし、都内のアップルストア新店舗に関するウワサは、2005年にアップルストア渋谷がオープンして以降、断続的に持ち上がっては消えてを繰り返しており、候補地も六本木など、表参道だけではありません。それなら単なるウワサに過ぎないのか? というとこれは逆で、むしろ実際にアップルが出店を計画し、さまざまな候補地で検討を重ねている(そしてボツにしている)からこそ、情報が流れていると考えられます。

 例えば以前、確度の高い候補として元GAP跡地(東急プラザ表参道原宿)がささやかれたこともありましたが(結果として実現はしなかったものの)、まったく火のない場所から煙が立ったわけではないようです。というわけで、今回も「数多い候補地の1つが浮上したけれどまだどうなるか分からない」というのが実情かもしれません。

 ちなみにアップルストアは、WWDC 2013の基調講演でも触れられていたとおり、現在は世界14カ国に406店舗を展開し、来客数は1日あたり100万人以上と絶好調です。直営店の業績を見てみると、2012年は188億2800万ドル、2013年第1四半期にはクォーターで過去最高となる64億4100万ドルを売り上げていました。すごい。

2004年から2012年までのApple retail Storeの売り上げと利益。右肩上がりの2009年から2012年には店舗数が128店舗増えています

 また、米国を除く初の直営店として2003年にオープンしたアップルストア銀座は、地価の高い銀座という場所柄、アップルのブランディングやショールーム的な意味合いが強く、小売りとしては期待されていないと考える人もいそうですが、実際はオープン1週間で100万ドルを売り上げ、それ以降も継続して大きな利益を生み続けています。銀座店や渋谷店がキャパを超えて売り上げが頭打ちになったら、勢いに乗って都内に新店舗を出してしまいたくなる気持ちも分からなくはありません。

 ただ、直近4年間のデータを四半期ごとに分けて見てみると、爆発的に利益が出ているのはクリスマス商戦に重なる1Q(10〜12月)なので、3Q(4〜6月)に苦戦した2013年はこのままだと2012年の利益を下回りそうな気も……。ええい、新型iPhoneの投入はまだか!

Apple retail Storeの売り上げと利益を四半期ごとに見てみた。んー……

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