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“SOHOに強いブラザー”でビジネス市場を攻略――「PRIVIO」「JUSTIO」新製品発表会印刷速度を2倍、A3同時両面スキャンも

» 2013年09月26日 20時22分 公開
[ITmedia]

新エンジンを採用したビジネス向けインクジェット複合機

「PRIVIO」ブランドのビジネス向けモデル「WORKS」シリーズとして、新エンジンを採用した「MFC-J6970CDW」(左)と「MFC-J6570CDW」(右)を投入

 ブラザー工業は9月26日、ビジネス向け複合機の新ラインアップとして、PRIVIOシリーズに「MFC-J6970CDW」と「MFC-J6570CDW」および「MFC-J4910CDW」の3機種、JUSTIOシリーズに「MFC-9340CDW」と「FAX-2840」の2機種を追加し、10月上旬より順次発売すると発表した。同社Web直販価格は、MFC-J6970CDWが6万4980円、MFC-J6570CDWが4万5980円、MFC-J4910CDWが4万5980円、MFC-9340CDWが6万9980円、FAX-2840が4万5980円。

 MFC-J6970CDWとMFC-J6570CDWは、プリンタ/スキャナ/コピー/ダイレクトプリント/FAXなどの機能を搭載するA3対応カラーインクジェット複合機。35ミリの大型ヘッドを採用した新エンジンにより、従来モデル(「MFC-J6710CDW」「MFC-J6510DW」)に比べて約2倍となる、カラー20枚/分、モノクロ22枚/分の印刷速度を実現したのが特徴だ。

 また、上位モデルのMFC-J6970CDWはデュアルCIS構成のスキャンによりA3原稿の両面同時スキャンをサポートし、これに加えてADFからA4原稿を横位置でスキャンする「高速スキャンモード」も搭載した。さらにメモリ容量を従来比4倍の256Mバイトに強化したほか、本体前面の操作パネルを3.7型に大型化したうえで、タッチ操作にも対応している。通常インクの約4倍の容量持つ大容量黒インクカートリッジを採用することで印刷コストを抑えているのもポイントだ。

 なお、MFC-J6970CDWとMFC-J6570CDWは基本的なハードウェアを共通化しているが、下位モデルのMFC-J6570CDWは、A3両面スキャンには対応せず、給紙トレイは1段までになる。

上位モデルのMFC-J6970CDWは、デュアルCIS(もう1つは裏)による両面同時スキャンを実現したのが特徴(写真=左)。NFCにも対応する(写真=右)

本体前面の液晶モニターはタッチ操作に対応する(写真=左)。家庭用カートリッジの約4倍の容量持つ大容量黒インクで印字コストを改善している(写真=右)

 一方のMFC-J4910CDWは、PRIVIOブランド「NEO」シリーズの新モデルで、現行の「MFC-J4510N」とほぼ同じ奥行き290ミリのコンパクトなボディを引き継ぎつつ、新たに2段給紙トレイを採用したのが目を引く。これにより最大400枚までの給紙を可能にしたほか、下段トレイはA4/A3を簡単に切り替えられる伸縮型給紙トレイとなっており、従来は手差しのみだったA3プリントを連続で行えるようになった。

 なお、A4サイズまでの対応になるが、デュアルCISにより両面同時スキャン(ADF使用)も実現している。印字速度はA4カラーで毎分18枚、A4モノクロで毎分20枚。MFC-J6970CDWやMFC-J6570CDWと同じく、プリンタ/スキャナ/コピー/ダイレクトプリント/FAX機能を備えるほか、有線/無線LANも内蔵する。

MFC-J4910CDWは給紙トレイが2段構成になり給紙枚数を最大400枚に増加。さらに下段は伸縮型トレイになっており、これまで手差しで対応していたA3原稿の連続プリントが可能になった

A4カラーレーザー複合機を2機種投入、クラウド連携も強化

 JUSTIOシリーズのラインアップに加わったMFC-9340CDWは、410(幅)×483(奥行き)×410(高さ)ミリのコンパクトなボディにプリンタ/スキャナ/コピー/FAXなどの機能を搭載するA4カラーレーザー複合機だ。

 今回まったく新しい設計とすることで、カラー/モノクロともに毎分22枚の高速プリントを実現したほか、こちらもデュアルCIS構造によるA4原稿の両面同時スキャンに対応している。また、MFC-J6970CDWと同様に3.7型のタッチパネルを前面に搭載し、NFCにも対応。発表会場に設置されたタッチ&トライコーナーでは、タブレット端末内のドキュメントを、独自アプリを経由し非接触でMFC-9340CDWからプリント/スキャンするデモが行われていた。

 このほか プリンタ/コピー/FAX(および受話器)を搭載するエントリークラスのA4モノクロレーザー複合機「FAX-2840」も投入される。印刷速度は毎分20枚。本体サイズは368(幅)×360(奥行き)×311(高さ)ミリだ。

MFC-9340CDW(写真=左)とFAX-2840(写真=右)

 なお、今回の新製品発表にあわせて、クラウド連携機能も強化された。EvernoteやDropboxなど、クラウドサービスに保存したデータを直接プリントしたり、スキャンした資料をPCを使わずにクラウド上で共有できるだけでなく、MFC-J6970CDWとMFC-J6570CDWはスキャンしたデータを直接(ブラザーのサーバを経由して)Eメールアドレス宛に送信する「簡単Eメール送信」、資料をスキャンしてOfficeデータに変換する「スキャン to Office文書」、資料内の赤ペンで囲んだ部分だけをスキャンする「手書きトリミングスキャン&コピー」を利用できる。これらの機能は、ユーザーのニーズに合わせて順次アップデートまたは新機能を追加していくという。

各種クラウドサービスとの連携に加えて、ブラザーのクラウドサーバを使った独自サービスも展開。これらの機能は随時機能が強化・追加されていく予定という。他サービスとの連携以外に、よく使うサービスを1ページ目に表示する、といった使い勝手を改善するアップデートも検討しているとのことだった(これらの機能は本体側にアプリを持たないので、ファームウェアのアップデートなどは必要なく、自動的に更新される)

 各モデルの詳細な仕様は別記事(ブラザー、A3両面同時スキャンに対応したインクジェット複合機「MFC-J6970CDW」)を参照してほしい。

“SOHOに強いブラザー”をさらに拡大――ビジネス向けインクジェットでシェア50%を目指す

ブラザー販売代表取締役社長の片山俊介氏

 同日の製品発表会に登壇したブラザー販売代表取締役社長の片山俊介氏は、「今回投入した新製品は自宅や少人数でビジネスを行うSOHOユーザーをターゲットにしたもの。我々は古くから(SOHOという)新しいワークスタイルに注目して、これまでユーザーニーズをとらえた製品を開発し、SOHO市場では確固たるポジションを築いた。A4モノクロ市場ではもちろん、ビジネス向けのA3インクジェットでも強い製品があり、年々認知が拡大していると感じる」とアピール。

 続いて登壇した同社取締役の三島勉氏は「(ブラザーの製品は)高性能、小型、バリューの3点で支持されてきたが、その一方で月間平均印刷枚数が多い事業所ではシェアが低い。(今回の新製品投入によって)製品ラインアップを拡充し、ユーザーの多様なニーズに応えていくことで、SOHOユーザーからの支持をさらに拡大し、いままでブラザーが弱かった部分を攻略していく」と述べた。販売目標はビジネス向けインクジェット複合機全体で年間15万台、同市場のシェア50%を目指す。

ビジネス向けインクジェット市場では、事業人数が増えるほどブラザーのシェアは低く、この部分の攻略がカギになる。SOHO/SMB市場での支持を背景に、より多人数の事業所に向かってシェアを拡大していくという

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