それではベンチマークテストを用いて性能評価を行ってみよう。今回使用したのは、システム性能を計測するPCMark 7、3Dグラフィックス性能を測る3DMark 11および3DMark Vanrage、ストレージ性能を計測するCrystalDiskMarkの4種類。加えてWindows 8のWindowsエクスペリエンスインデックスを表示させている。
まずはWindowsエクスペリエンスインデックスを見ていこう。サブスコアを個別に見ると、プロセッサが7.5、メモリ7.8、グラフィックスが7.3、ストレージが8.3という結果。ストレージのスコアがずば抜けて高い。CrystalDiskMark(テストファイルのサイズは1000Mバイト、テスト項目はデフォルトの「ランダムデータ」で計測している)でストレージ性能を見ると、シーケンシャルリードが961.1Mバイト/秒、シーケンシャルライトが655Mバイト/秒と非常に高い値をマークした。NCQ使用時のランダム4Kバイトの性能を出す4K QD32の数値も高く、高速なSSDをRAID 0で組んだ効果が出ている。
次にPCMark 7でのスコアを見ていく。最新CPUとハイエンドGPUに加え、強力なストレージを搭載しているということもあり、どの項目もスコアは非常に高いものとなった。ミドルレンジクラスのデスクトップPC以上の性能が期待できる。
3D系ベンチマークもゲーミングノートとして十分な結果だ。非常に高価な超ハイエンドクラスの製品ではSLIに対応したモデルもあるため、ずば抜けたグラフィックス性能とまでは言い切れないが、多くの3Dゲームを快適に楽しめるだけの性能は有している。GS70 2OD-048JPは薄型ボディである点も含めて、バランスのよさが光る。
以上のテスト結果からも分かるように、ゲーミングノートPCとして考えるとグラフィックス性能はややおとなしめだが、突出したストレージ性能や、最初から8Gバイトという大容量メモリを搭載していることから、各種アプリケーション使用時のパフォーマンスは非常に高い。
また、17.3型ワイドという大型液晶ディスプレイを備えながらも、重量2.66キロと(このクラスとしては)軽い点も目を引く。デスクトップPC並みの性能を持つ製品を自由に持ち運べることにつながるからだ。さらにGS70 2OD-048JPの販売価格は、サイコムのWeb販売サイトで20万円を切っている。コストパフォーマンス面でも手の出しやすいゲーミングノートPCだ。
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