CEATEC JAPAN 2013のシャープブースは、IGZO液晶搭載の10.1型Windowsタブレット「Mebius Pad」が目玉だが、そのほかにも最新のIGZOパネルを展示している。
特に注目したいのはシャープが2013年9月下旬にサンプル出荷を開始したノートPC用の4Kパネルだ。15.6型ワイドで3840×2160ドット表示に対応しており、画素密度は約282ppiとなる。
同社のブースでは60型、70型といった大画面の4Kテレビも多数展示しているが「同じ解像度ならば、パネルを小型化するほうが難しい。今回15.6型のパネルを量産できる段階になったが、今後は14型や13.3型といったモバイルPCに搭載できるサイズまで小さくできるよう開発を進めていきたい」(説明員)という。
大画面かつ高解像度の液晶ディスプレイということで、写真/動画/CGなどを扱うようなクリエイター向けの製品と相性がよさそうだ。パネル自体のコストも安くはないため「採用されるならハイエンドのモデルになるでしょう」(説明員)とのことだ。生産開始は2014年の2月なので、4K対応ノートPCの登場は早くても2014年の春モデル以降になりそうだが、期待して待ちたい。
同ブースでは広色域のIGZOディスプレイも展示していた。画面サイズは32型ワイドで4K表示(3840×2160ドット)に対応する。色域はAdobe RGBを99%カバーしており「カラーマネージメントが必要となるようなプロ向けのディスプレイとして実用化を目指しています」(説明員)とのことだ。
PCのディスプレイとするには32型ワイドはやや大きい気もするが、解像度が高いためディスプレイを1個で済ませたい人には向くかもしれない。「どういった画面サイズが求められているのか、ということも含めて検討段階です」(説明員)という。
シャープブースにはこのほかにも、一般的なディスプレイよりも視認性や色再現性を高めた「MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ディスプレイ」も展示しているが、それについては下記の記事を参照いただきたい。
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