動画で見る「Tegra Note 7」実機体験会“お絵描きタブレット”になる?

» 2013年12月02日 22時21分 公開
[ITmedia]

Tegra 4を採用した7型タブレット「Tegra Note 7」

ZOTACが販売する「ZOTAC Tegra Note 7」

 既報の通り、NVIDIAの最新モバイルCPU、Tegra 4を搭載した7型タブレット「Tegra Note 7」がZOTACから登場する。発売日は12月4日。国内ではZOTACの販売代理店であるアスクが取り扱い、実売価格は16Gバイトモデルで2万5800円になる見込みだ。

 Tegra Note 7は、Tegra 4搭載タブレットのリファレンスモデル。製品はパートナーベンダーから独自ブランドで販売され、(具体的はベンダー名は明かさなかったものの)ZOTACの「ZOTAC Tegra Note 7」以外にも投入を計画しているベンダーがあるという。基本的にはリファレンスモデルのデザインを踏襲しつつ、プリインストールされるアプリなどで差別化を図るようだ。

 Tegra Note 7は、CPUにクアッドコア(ARM Cortex A15ベース/最大1.8GHz)+省電力コアで構成されるTegra 4を採用し、1280×800ドット表示の7型液晶ディスプレイを搭載。システムメモリが1Gバイト(DDR3L-1600)、ストレージが16Gバイトで、microSDカードスロットは最大32Gバイトまでのカードを利用可能だ。また、本体前面に30万画素カメラ、背面に500万画素にHDR対応カメラを内蔵するほか、インタフェースとして前述のmicroSDに加え、Micro HDMI(1.4a準拠)、Micro USB、ヘッドフォン入力を備える。無線機能は、IEEE 802.11 b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0 LE。9軸ジャイロセンサーやGPSなど各種センサーも搭載する。本体サイズは119(幅)×199(高さ)×9.6(厚さ)ミリ、重量は約320グラム。4100ミリアンペアアワーのバッテリ−を内蔵し、HDビデオ再生時で約10時間のバッテリー駆動が行える。出荷時のOSはAndroid 4.2だ。

 なお、Tegra Note 7のニュースやレビューは、以下の記事を参照してほしい。ここでは実機デモの様子をリポートしよう。

スムーズな書き心地を実現するNVIDIA Direct Stylus

 Tegra Note 7では、最新のTegra 4によるパフォーマンスだけでなく、静電容量式のタッチパネルとパッシブスタイラスでも自然な書き心地を実現する「NVIDIA Direct Stylus」が大々的にアピールされている。具体的には、ペンが画面に接地している面積や時間の検知精度をTegra 4によって向上し、擬似的に筆圧検知を行う仕組みだ。ドローイングアプリの「Tegra Draw」を実際に試してみたところ、軽く書くと細い線で、強めに書くと弾力のある素材でできたペン先がへこんで接地面積が増えるために太めの線で描かれ、筆で書いたような表現も可能だった。また、追従性も高く、素早く雑に漢字を書いても、一部が欠けたりするようなこともない。7型というボディサイズは片手でホールドしやすく、立ったままメモをとるといった用途でも使えそうだ。

パネルに接地するペン先の角度で細い線や太い線を調整できる。ペンの反対側をパネルに押し当てることで消しゴム機能も呼び出せる(写真=左)。書道家の涼風花さんとTegra Note 7で書いた作品(写真=右)

画面下のメニューからラッソ(投げ縄)ツールを呼び出し、キャプチャした画面にコメントを入れて他人と共有できるTegra Note 7の独自アプリ

地図にコメントを入れてメールを送る、ゲーム画面の一部(アカウント情報など)をマスクしてSNSに投稿する、といったときに便利だ

ドローイングアプリ。疑似的な筆圧検知とはいえ、書き味は自然
メモアプリを使って手書きの追従性をチェックしてみた
ゲーム「Eden to Green」のデモ。高性能なTegra 4に最適化された専用ステージ。Micro HDMI経由でテレビに映し出しても720pのグラフィックスを楽しめる

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