VAIO+本格絵描きシーン、VAIO+リアルニコ動/スカウター的「Smart Eyeglass」の可能性──ソニー2014 International CES(2/2 ページ)

» 2014年01月14日 14時30分 公開
[太田百合子,ITmedia]
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「PlayStationApp」+タブレット=「PS4」のセカンドスクリーンに

 タブレット「Xperia Tablet Z」を使ったさまざまなデモンストレーションも盛んにアピールしていた。中でも特長的だったのが、日本では2014年2月に発売される「PlayStation 4(PS4)」とXperia Tablet Zを組み合わせたゲームのデモ。ソニー・コンピュータエンタテインメントはPS4のリリースに合わせて、スマートフォン XperiaシリーズをはじめとするAndroid機器、iOS機器で利用できる専用アプリ「PlayStationApp」を北米、欧州で配信を始めた。このアプリには、スマートフォンやタブレットを、ゲームプレイ時のセカンドスクリーンとして使用できる機能が含まれている。

photophoto PS4と連携し、タブレットをセカンドスクリーンとして併用できる。選択したアイテムや、描いたカタチをテレビの方向にスライドすると、テレビの中のARにそのアイテムが追加される仕組み

 例えば、PS4に同梱されるAR技術を使ったゲーム「プレイルーム」では、カメラとセンサーを用いてテレビに映るプレイヤーの映像とゲームを合成し、プレイヤーはコントローラーに加えて自身の身体を動かすジェスチャー動作でゲームをプレイできる。PlayStationAppとスマートデバイスをもう1台追加すると、そのタブレットで描いた絵などを立体化して加えることもできるようになる。テレビ番組とSNSを連動するアプリなど、タブレットをテレビのセカンドスクリーンとして使う試みはいろいろ行われているが、家庭用ゲーム機とタブレットの組み合わせも新たにできるようになることが多々ありそうだ。今後の展開に期待したい。

まさにリアル「ニコ動」 ソニー版ウエアラブルグラス「Smart Eyeglass」

 スマートデバイスとともに訴求する新しい提案はこのほかにもいくつか。モーションセンサーとBluetooth機能を組み込んだテニスラケットを用い、ボールを打ち返す際の強さや、ヒットした位置、角度などを瞬時に計測して画面に表示する仕組みなどをさらに展示した。

ITテニスラケットITテニスラケット 各種センサー類とBluetooth通信機能を内蔵した「ITテニスラケット」。ショットカウント、インパクト、スイングのスピードなどを計測し、その結果をアプリで表示できる

 さらに多くの来場者の注目を集めていたのが、スポーツなどを観戦しながら、同時に関連情報が見られるメガネ型の端末「Smart Eyeglass」だ。このメガネには側面に小さなプロジェクターが装着され、それから試合に関連する情報が、レンズに投射される──というもの。いわゆる某著名マンガのスカウターのようなものと似ている。

Smart EyeglassSmart Eyeglass 「Smart Eyeglass」と名付けられたヘッドアップディスプレイを参考出展。メガネをかけてサッカーを観戦すると、目の前に透過文字と写真で得点情報やツイート内容が表示される

 デモでは、メガネをかけて大スクリーンでサッカーの試合を観戦。ゴール時には目の前に歓喜のツイートが流れ、得点や選手などの情報をサブスクリーン的に見ることができる。試合の映像と重なって目の前に関連ツイートが流れる様子は、まるで「ニコニコ動画」のよう。映しだされるテキストや写真は緑一色でかつ透過しているため、視界を遮ったり、目に過度な負担をかけることもなさそうだ。ま、ツイートを見るだけならスマートフォンやタブレットを小脇に置いておくだけでもよいのだが、もちろんそれだけではない。VAIO、Xperia Tablet、カーナビなどと連携するとどうか──など、リアルタイムでどんな情報をサブスクリーンで表示するとよいかなど多方面でいろいろと研究されていることだろうが、技術としての実現はそう遠くはないと思われる。

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