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「Let'snote MX3」――パナソニック流の“全部入り”新世代モバイルを徹底検証最新PC速攻レビュー(4/5 ページ)

» 2014年01月17日 11時30分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

実力テスト:Ultrabookとしてもトップクラスの性能

 ここからは各種ベンチマークテストのスコアを見ていこう。今回試用した店頭向け上位モデル(CF-MX3TEABR)試作機の基本スペックは、Core i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)、Intel HD Graphics 4400、8Gバイトメモリ(DDR3L 1600MHz/デュアルチャンネル)、256GバイトSerial ATA SSD、DVDスーパーマルチドライブ、64ビット版Windows 8.1 Proといった内容だ。

 参考までにテスト結果のグラフには、13.3型の2in1デバイス「VAIO Fit 13A(SVF13N19DJS)」と14型ノート「HP ENVY 14 TouchSmart Sleekbook」のスコアも併記した。いずれもCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)搭載の構成だ。

 Windowsタブレットとしてはもちろん、Ultrabookとしてもかなりのハイスペックだが、その性能はテストのスコアにも素直に現れている。CINEBENCH R11.5のスコアは、マルチスレッドのCPU、シングルスレッドのCPU(シングルコア)ともにCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)を搭載するUltrabookと比べて、ワンランク上のスコアをマークした。CINEBENCH R15も同様で、Core i7の高いポテンシャルをしっかりと引き出せている。

 評価機が内蔵するSSDは、SamsungのM.2フォームファクタ採用モデル「MZNTE256HMHP」だったが、こちらのテスト結果も良好だ。特に4K Read/Writeとランダムアクセス性能の高さが目を引く。また、PCMark 7のスコアもまた非常に優れている。Core i7ならではの処理性能の高さ、ストレージ性能の高さを反映したものだろう。

 3DMarkの各テストのスコアも優秀だ。どのテストでもCore i5-4200U搭載のUltrabookをはっきりと上回る結果を出している。CPU性能の違いに加えて、Core i7-4500Uに統合されたIntel HD Graphics 4400は、高負荷時のGPUクロックが1.1GHzと高い(Core i5-4200Uは1.0GHz)。メモリも8Gバイトと多く、デュアルチャンネルアクセスにも対応しているため、グラフィックスコアの性能を引き出せているのだろう。パフォーマンスについては文句なしで、現行のUltrabookで最速クラスといえる。

左から、CINEBENCH R15、CINEBENCH R11.5、CrystalDiskMark 3.0.2のスコア
左から、PCMark 7 1.4.0、3DMark 1.1.0のスコア

 液晶ディスプレイの表示も計測したところ、色温度は7490Kと業界標準のsRGB(6500K)より少し高めだ。ガンマ補正カーブはRGBの各線がそろっていて色ズレはないが、中間階調がやや下向きに補正されている。これは、少々白っぽい表示になることを意味しているが、目視の印象もこれに近い。

 色域はsRGBに近い良好な発色という結果だが、表面にアンチグレア保護フィルムが貼られている関係で、目視ではそこまで色鮮やかに感じなかった。最大輝度の計測値は285カンデラ/平方メートル弱で、必要十分な明るさといえる。

液晶ディスプレイの計測結果。ガンマ補正カーブを見ると、中間階調が少し下向きに補正されているが、RGBの各線はだいたい重なって直線を描いており、グレーバランスは保たれている(画像=左)。色域の広さを見ると、sRGB(下に敷いたグレーの領域)にかなり近い発色だ(画像=右)

 Webブラウズとテキスト入力を想定したバッテリー駆動時間テスト(BBench 1.01)を実行したところ、満充電から残り4%で休止状態に移行するまで7時間52分動作した。公称値の約14.5時間には及ばないが、省電力化の余地を残す設定(輝度40%の設定など)や測定環境でテストしたことを考慮すれば、十分な動作時間といえる。

 静音性もまずまずだ。冷却ファンは負荷に対して素直にゆっくりと反応し、高い負荷をかけ続けると動作音は大きくなっていく。CPUの性能をしっかり引き出せるようにしているだけに、ピークの動作音が高めなのは仕方がないだろう。

 ボディの発熱については、排気口がある背面右奥近くのみ高温になりやすいが、それ以外の部分には熱が伝わってこない。タブレットスタイルで高い負荷をかけ続けることは少ないと思うが、あえて試してみると、やはり排気口の近くのキーボード奥側辺りが少し高めの温度だった。実用上、気になることはないと思われる。

左から、動作音テスト、発熱テストの結果

ベンチマークテストの概要

  • パフォーマンステスト
    • Windowsエクスペリエンスインデックス(PC総合評価)
    • CINEBENCH R15(CPU性能評価)
    • CINEBENCH R11.5(CPU性能評価)
    • Crystal Disk Mark 3.0.2(ストレージ性能評価)
    • PCMark 7 1.4.0(PC総合評価)
    • 3DMark 1.1.0(3D性能評価)

※Windows 8.1 Proの電源プランは「パナソニックの電源管理(標準)」、すべてノートPCスタイルで測定

  • 液晶ディスプレイ表示品質テスト
    • i1Pro+i1Profilerでディスプレイの表示を実測し、ガンマ補正カーブを抜粋
    • i1Proが生成したICCプロファイルをMac OS XのColorSyncユーティリティで表示し、色域をsRGB(薄いグレーで重ねた領域)と比較

※液晶ディスプレイは1時間以上オンにし、表示を安定させた状態で中央付近を測定

  • バッテリー駆動時間テスト
    • BBench 1.01

※電源プラン「パナソニックの電源管理(標準)」+輝度40%固定+無線LAN接続。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 11を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量4%で自動的に休止状態へ移行するまでの時間を計測

  • 騒音テスト
    • 騒音計で実測(本体から手前5センチ、暗騒音32デシベル、室温18度)
  • 発熱テスト
    • 放射温度計でボディ表面温度を実測(室温18度)

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