「G-GEAR note N1581J」――フルHDで新生FF14も最新FPSも思う存分楽しめる!!最新PC速攻レビュー(2/2 ページ)

» 2014年04月08日 11時48分 公開
[三枝正幸,ITmedia]
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実力テスト:高画質設定でフルHDのまま最新ゲームが遊べる高性能

 それでは、N1581J-710/Eのパフォーマンスを見ていこう。

Windowsエクスペリエンスインデックス値(WIN SCORE SHAREを利用)

 まず、Windowsエクスペリエンスインデックス値は、プロセッサとメモリが8.1、グラフィックスが5.9、ゲーム用グラフィックスが5.3、プライマリディスクが8となった。プロセッサとメモリ、プライマリディスクは十分に高スコアと言ってよい。一方、グラフィックスのスコアが低いのは、Windowsエクスペリエンスインデックスの制約で、Intel HD 4600側で処理されてしまうためだ。Intel HD 4600として見れば、納得できるスコアである。

 PCMark 8のスコアは、Homeが3203、Creativeが4676、Workが3992となった。ノートPCとしては十分に高いスコアである。また、なかでもCreativeスコアが高い理由はGPU性能にあるだろう。ゲーム関連のテストはHomeとCreativeにそれぞれ含まれているが、Creativeテスト側のほうが高負荷であることも影響していると思われる。また、非グラフィックスでのスコア向上はOpenCLによるアクセラレーション効果もあるだろう。

PCMark 8のスコア。左からHome、Creative、Workの結果

 CINEBENCH R15では、CPUが618cb、Single CPUが124cbとなった。デスクトップPC向けのCore i7-4770Kほど高クロックではない点が影響しているとはいえ、Hyper-Threading対応のクアッドコアCPUなりの高スコアだ。Single CPU時のスコアも、3GHz台のTurbo Boostが効いているようで、十分に高い。

 Media Espresso 6.7でのトランスコードテストでは、ソフトウェアエンコード時が7分47秒、ハードウェアエンコード時が1分49秒となった。クアッドコアCPUではあるが、デスクトップ向けCPUに比べ4コア駆動時はややクロックが低く、ソフトウェアエンコード時に時間がかかっている印象だ。ハードウェアエンコード時はCPU側のQuick Sync Videoが利用されていた。同じソースを利用したCore i7-4770K時は1分33秒だったことから、16秒ほど多くかかっている計算だが、ソフトウェアエンコードと比べれば爆速と言える。

CINEBENCH R15の結果(画面=左)。同じソースを使用した際の、S/Wエンコード時(画面=中央)とH/Wエンコード時(画面=右)の結果

 CrystalDiskMarkによるストレージ性能テストでは、CドライブのSSD側がシーケンシャルリード506.1Mバイト/秒、シーケンシャルライトが309.7Mバイト/秒となり、およそスタンダードクラスの性能が示された。512Kで見ても、リード/ライトがそれぞれ267.5Mバイト/秒と300.5Mバイト/用、4KQD32では327.6MB/sec・204.9MB/secと200MB/sec超を見せている。DドライブのHDD側は、シーケンシャルリード/ライトがそれぞれ107.8MB/sec・106.5MB/secとなった。2.5インチドライブではあるが、ミドルレンジといったところだ。

左がCドライブのSSD、右がDドライブのHDDのスコア

3DMarkのスコア

 続いて、ゲーミングノートPCとして期待される3Dパフォーマンスを見ていこう。まず3DMarkでは、Ice Stormが64011、Cloud Gateが16844、Fire Strikeが4355となった。直近で計測したデータと照らし合わせると、Fire StrikeではデスクトップPC向けGPUのGeForce GTX 750 Ti(当時:3959ポイント)を超えた格好だ。

 ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編では、1920×1080ドットの最高画質時で7787ポイント。「非常に快適」という判定だった。フレームレートは66.143fpsで60fpsを超えてきている。ただし、間隔を置かず実行した2度目、3度目のテストでは5800ポイント前後に下がり、フレームレートも50fps前後に落ちた。つまり、GPUが熱くなりすぎ、クロックが調整されている可能性を示唆している。

 3DMarkで同様の症状が出なかったのは、おそらくベンチマークとベンチマークの間に読み込みのための時間やデモ映像が挟まれることでインターバルとなっているためではないだろうか。実際のゲームでは、高負荷が長時間続くシーン、進行に応じて負荷が変化するパターンが入り乱れる。ファイナルファンタジーXIVの場合は30fps出ていれば十分にスムーズと感じられるが、もしも描画に引っ掛かりを感じるようであれば、ファン全開ボタンを利用するか、あるいはノートPCクーラーなどで冷却を補ってみるのもよいだろう。

ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編の1回目(画面=左)と3回目(画面=右)のスコア

 Battlefield 4では、最高画質で約34fps、高画質で約55fps、中画質で約90fpsとなった。最高画質の場合はシビアなシーンで不利になることが考えられるが、1つ落とした高画質であれば、60fpsにわずかに満たなかったものの十分に楽しめる。

Battlefield 4

まとめ:高画質以上が狙えつつ、コストバランスもちょうどいい

 ベンチマーク結果が示す通り、ノートPCとして見るとグラフィックスパフォーマンスはかなり高い。もちろん、GeForce GTX 880Mという上位GPUはあるのだが、こちらを搭載するとなると価格帯も1つ上のクラスになる。また、最新FPSゲームを楽しめるだけのパフォーマンスとして見ると、下位にモバイルGPUでは、さらに画質設定を落としたり、720pに解像度を落とす必要が生じてくるだろう。最新FPSゲームがきっちり動く性能と価格のバランスという観点で見ると、N1581Jはちょうどよいスペックと言える。もちろん、それだけの性能があれば、新生FF14の世界を高画質で楽しみたいという要望にはばっちり応えてくれるはずだ。

 ただ、今回評価したマシンは、パフォーマンスと同時に発熱も高い。高負荷なグラフィックスベンチマークを1回、2回、3回と連続で繰り返したり長時間プレイすると、熱ダレでフレームレートが落ちていく傾向もみられた。プレイに支障が出るほど落ち込むことはなかったが、環境温度は低めのほうがいいかもしれない。

 なお、キーボード上部のファン全開ボタンはこうした状況に陥った時のための機能だが、ファンが最大回転を始めるとさすがに騒々しい。そういう場合のために、ヘッドフォン向けの機能も強化されているとはいえ、N1581J本来のパフォーマンスを長時間連続で引き出し、かつ動作音をできるだけ抑えたいといったような場合には、ノートPCクーラーを組み合わせてみるとよいだろう。

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