まずは接続から。テスト機である13インチMacBook Airと15インチMacBook Pro Retinaは、どちらもThunderbolt端子にケーブルをさして外付けディスプレイと接続する。さらに15インチMacBook Pro Retinaでは、HDMI端子も利用可能だ。とりあえず、LGの34UM95-Pは手持ちのThunderboltケーブル、デルのUP2414Qはディスプレイに付属してきたDisplayPort/Mini DisplayPortケーブルで接続してみた。
念のため説明しておくと、ThunderboltはMini DisplayPortと端子の形状が同じで互換性もある。Mini DisplayPortは、DisplayPortの端子が小さい版なので、最近のMacでは基本的にThunderbolt/Mini DisplayPort/DisplayPortのビデオ入力を備えたディスプレイを買えば、ケーブル1本で接続できることになる。DVIやアナログRGBといった端子は、アダプタを介して接続する。
気になっていたのは、そもそも出力できるのかという問題だった。技術仕様によれば、13インチMacBook Airは「本体ディスプレイで標準解像度、外部ディスプレイで最大2560×1600ピクセル表示を同時サポート」、15インチMacBook Pro Retinaは「本体ディスプレイで標準解像度、最大2台の外部ディスプレイで最大2560×1600ピクセル表示を同時サポート」となっている。
とりあえずものは試しということでつないでみたところ、MacBook Pro Retinaは問題なく出力できたが、MacBook Airは2機種とも表示が乱れてしまった。解像度を落とせばちらつきはなくなるが、それではこのディスプレイを選ぶ意味があまりない……。というわけで、ここからはMacBook Pro Retinaでテストを進めていく。
第一印象は、ものすごく月並みだが、ともに「広っ! そして細かっ!」というもの。アップル純正製品では、27インチのiMacや、同じく27インチの「Thunderbolt Display」が2560×1440ピクセルと高解像度だが、これらはディスプレイ本体も大きい。
一方、今回試した2モデルは、既存の24型液晶とほとんど本体の高さが変わらないにもかかわらず、表示の細かさがグッと上がっている。LGのほうは21:9という超横長なので、画面の対角線の長さでサイズをはかると34型と大きいものの、実際は同程度の液晶テレビより圧迫感が少ない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.