Haswell RefreshとIntel 9マザーが大量に登場した一方で、これまでのHaswellやIntel 8マザーも普通に売られている。互換性のある新製品群だけに併売しやすい状況とはいえるが、水面下ではショップが様々な世代交代策を走らせている。
CPUは従来のHaswellの価格表にも「売り切れ」の札はまだあまり見られないが、1〜2週間できれいに入れ替わるとみる店員さんが多い。某ショップは「最近のインテルCPUは価格改定せずに、そのままの値段で売り続けるというパターンが多いです。仕入れをうまくフェードアウトさせて、気づけば切り替わっている流れです。不良在庫抱えて赤字覚悟で特価にするのはどこも辛いですから。過去の経験もあって、みんなうまくやっていると思います」と話していた。
対して、マザーボードは世代交代前の派手な値下げが目立つ。Z87マザーの上位は4月下旬から「放出特価」の値札がみられた。現在も2万円弱のスタンダードなZ87/H87モデルは多く見かけるが、OCやゲーミングシリーズは街全体で品薄になっている。ある仕入れ担当者は「マザーメーカーから現行世代終息のお知らせが届くと、まずはハイエンドから放出特価で値下げしていきます。そのタイミングが今回は4月下旬だったんですよ」と明かす。
こちらも各店舗が予定通りに在庫を薄くしていったが、少し誤算もあったようだ。「9シリーズのハイエンドの入荷が遅れるということで、ラインアップが歯抜けになっちゃいました。遅れるなら遅れるで事前に言ってくれれば、打てる手はいくらでもあるんですけどね」という。
それでも、まだハイエンド系のZ87マザーは街全体では払底していない。TSUKUMO eX.は「ハイエンドマザーを底値で買うなら、格好のタイミングだと思います。今回はM.2やSATA Expressがそこまで重要でないなら、最新を追求する必要性が薄いですし、狙っている人は案外多いかもしれませんね」と話していた。
いずれにせよ、Intel 9マザーのラインアップが出そろうのは5月末から6月初旬と言われている。それまでにはあらかた姿を消しているだろう。
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