インテルは、5月12日の定例会見で、デスクトップPC向け自作ユーザーに向けたプロモーションを発表した。
1つは、3月にグローバルで発表した自作向けCPU販売20周年を記念した特別仕様の「Pentium アニバーサリー・エディション」の投入だ。出荷は2014年の半ばを予定している。動作クロックやコア数などの詳しい仕様は明らかにしていないが、オーバークロックを重視した「アンロック機能」などを実装する予定だ。
2つ目は、自作ユーザーを対象にしたファンクラブ「Intel Club Extreme」だ。5月12日から開始した。すでに海外でも同様のファンクラブを運営しているが、日本向けユーザーに向けたサービスも用意している。
オーバークロックやPCゲームを行うハイエンドパーツを重視するユーザー向けのファンクラブで、メンバーにはインテルの製品情報やレビュー、ショップのイベント情報を提供するほか、PCゲーム大会などのイベント情報を提供する。さらに、将来的には特典情報のダウンロードシリアル番号の配布告知といったメンバー限定の情報も提供する予定だ。
なお、7月30日までにメンバー登録をしたユーザーを対象に、Intel SSD 730 240GBが当たる抽選会を行う。第1回抽選は5月21日で、その後、隔週で全6回抽選を行う。毎回3名が当選する。メンバー登録してから何度でも抽選に参加できる。
インテル リセラーチャネル事業部長の早船淳司氏は、インテルの販売促進施策の説明の中で、デスクトップPC向けのビジネスがタブレットやノートPC向けを超えるほどに好調であると述べている。その中でもNUCについては、Atomを搭載したNUCベアボーンキット「DE3815TYKHE」と、システムボードの「DE3815TYPE」を取り上げた。
DE3815TYKHEはベアボーンキットで、これまでのNUCとはことなり、細長いスリムなボディを採用する。CPUはNUCで初めてのAtomとなる「Atom E3815」(1.46GHz、1コア1スレッド)をファンレスで搭載する。本体のインタフェースには、映像出力としてアナログRGBとHDMIを用意するほか、USB 3.0を正面に設けている。
また、従来のキューブタイプのNUCでも新デザインのボディを採用して、Atomから第4世代Coreプロセッサーファミリーまではば広いCPUの搭載を可能にしていることをアピールした。
定例会見では、3月に発表したIntel SSD 730についても説明があった。Intel SSD 730では、従来のコンシューマー向けラインアップで使ってきたコントローラから、データセンター向けのSSDラインアップで採用してきたコントローラを一部改良して実装している。
このようにIntel SSD 730は、ハイエンド向けに最適化したモデルで、高いパフォーマンスを発揮できることを訴求ポイントとしている。定例会見では、インテルがベンチマークテストのIometerで測定した結果を示しながら、「他のSSD」(具体的なデバイス名は明かさず)と比べて高いスコアを出していることを紹介していた。
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