iOS 8を導入したところ、電話がかかってくると家中のデバイスが一斉に鳴りだして驚いた。これも新搭載された連携機能で、iPhoneの通信機能を他の端末で共有しているのだ。着信時に、iPhone以外の端末中でも、電話を受けることができる。それどころか、連絡先やカレンダーの情報から電話をかけることも可能だ。
iPhoneのバッテリーが心もとないときは、充電しつつ、他の端末で会話ができる。iPhoneをどこかに置いておいても、近くの端末が鳴るので受け逃さずに済む。端末がマナーモードで気が付かないということもない。さらに、OS X YosemiteのMacでも発着信が可能。PC作業中でもそのまま電話に出られる。PCのマイクとスピーカーでも会話できるが、ヘッドセットを利用するとスマートだろう。
また、通話に加えて、SMS/MMSも利用できる。テキストメッセージが届いたからといって、充電中のiPhoneを取りに行く必要はない。他の端末で電話やSMS/MMSを利用するには、同じアカウントでiCloudにサインインしており、同じWi-Fiに接続していればいい。
ただし、自宅に家族がいる場合はちょっと注意が必要だ。設定している端末すべてに着信するので、画面を見れば誰からかかってきているのか一目で分かってしまう。書斎で電話したのに、リビングに降りて行ったら「○○さんから電話?何だったの?」と聞かれかねない。端末ごとに電話の発着信をできなくすることもできるので、状況に応じて活用したい。
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