ココが「○」 |
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・薄型スタイリッシュなデザイン |
・メインマシンとして不足のない性能 |
・10万円(税別)を切る価格設定 |
ココが「×」 |
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・キーボードの配列がやや特殊 |
・ディスクリートGPUはGeForce 840M |
iiyama PCから登場した「15S7050-i7-NSB」は、1920×1080ピクセル表示に対応する15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載したノートPCだ。デスクトップPCの代替としてノートPCを使う場合、15.6型クラスのモデルが主流といえるが、同製品はCPUにCore i7を搭載し、メインマシンとして不足のない性能を備えつつ、9万9980円(税別)というリーズナブルな価格を実現している。
具体的なスペックは、CPUがクアッドコアのCore i7-4712MQ(2.3/最大3.3GHz)、メモリが4Gバイト(DDR3L-1600)、ストレージが1TバイトHDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、そしてグラフィックスがGeForce 840Mという構成。ゲーミングノートのような高スペックではないものの、CPU処理性能はエントリーモデルに比べれば数段上、さらにストレージ容量も1Tバイトと十分だ。フルHDの広いデスクトップ領域でオフィス系アプリを扱えるほか、昨今の薄型ノートPCでは省かれがちな光学ドライブも搭載しており、これ1台で普段使いの用途をほぼカバーできる。オールインワンノートPCとしてバランスの取れた構成といえる。
また、スペックシートだけを読んで「コスパ重視の15.6型ノートね、はいはい」と思うかもしれないが、実際に本機を見ればそのデザインに驚かされるはずだ。この手のノートPCでありがちな安っぽさはまったくなく、シルバーを基調としたミニマルなデザインはむしろMacBook Proを連想させる。つぶさに見てもタッチパッドのエッジ部分がダイヤモンドカットになっていたり、細部の仕上げも上々。「iiyama」のロゴはディスプレイ下部のベゼルにひかえめに入り、天板はまっさらな銀一色となっている。パソコンに詳しくない(あるいは中途半端に詳しい)人がスタバでこのマシンを見たら、「あれ、Macの新しいノートかな?」と勘違いしそうだ。
また、本体サイズは375(幅)×245(奥行き)×23.05(高さ)ミリと、このクラスのノートPCとしては薄型で、かつ船底形に切り取った底面フォルムが数値以上にボディを薄く感じさせる。重量は約2.25キロとそれなりだが、大きめのカバンであれば持ち運びも可能な範囲だろう。ただ、本体に一体化されたバッテリーの駆動時間は公称約4時間10分(JEITA 2.0)とやや短め。基本的には家庭内や社内でのモバイル利用、もしくは出先でちょっと作業をするといった程度だろう。
液晶ディスプレイは前述の通り、1920×1080ピクセルのフルHD表示に対応。昨今はノートPCでも“Retina”ディスプレイに代表される高画素密度化が進んではいるものの、少し前はコストパフォーマンス重視のノートPCで1366×768ピクセルが主流だったことを考えるとフルHD表示は十分に広い。古いノートPCから買い替えれば、生産系アプリを使ったときの作業効率も向上するはずだ。
一方、テンキーを備えたアイソレーションタイプのキーボードは、ピッチ/ストロークともに余裕がある半面、配列がやや特殊だ。特に「Fn」キーが最下段ではなく左Shiftの右に置かれ、右Shiftは省かれている。また、最下段からFnキーを抜いた余裕はそのままスペースキーの広さにつながっているが、こんなに長いスペースキーが必要なのかやや疑問。タッチパッドはすべりがよく、指の感覚は心地よい。なお、タッチパッドドライバは、エッジモーションやマルチタッチによるズーム/回転などの設定も行えるが、設定言語は英語のみとなっている。
インタフェースは、左側面に光学ドライブを搭載する以外は、右側面にすべて集約されている。前からSDメモリーカードスロット(SDHC対応)、ヘッドフォン出力、USB 3.0×3、HDMI出力、ギガビットLANが並ぶ。リビングルームの大画面テレビにPCの画面を表示するといったことも容易だ。このほか、ワイヤレス機能としてIEEE802.11 b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0 LEを内蔵する。
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