アップルユーザーが知っておきたい確定申告週末アップルPickUp!

» 2015年02月06日 20時27分 公開
[らいら,ITmedia]

 2月は「バレンタインデー」「さっぽろ雪まつり」「蘇民祭」とイベントが目白押しですが、納税者の一大イベントといえば「確定申告」でしょう。平成26年分の申告書受付期間は2月16日(月)〜3月16日(月)なので、対象者はそろそろ準備を始めたいところです。

 自分が申告対象者かどうかは、国税庁のサイトで確認できます。ざっくり紹介すると、給与の年間収入金額が2000万円を超える方、自営業の方、副収入を得ている方など。多額の医療費を支出した方なども、還付申告をすれば納め過ぎた税金の還付を受けることができます。

詳しくは国税庁の「平成26年分 確定申告特集」をご覧ください

 アップルユーザーとしては、iPhoneやMacを使って確定申告を完結させたいですよね。どうやらここ1〜2年で、アップル製品でも簡単に会計管理できるようになったようです。

 これまで「弥生シリーズ」などの確定申告ソフトはWindows対応のものが多く、Macではこれといって便利な確定申告ソフトが十分にありませんでした。

 筆者自身も2013年ソフト付きの青色申告関連本を購入したものの、ソフトの動作環境がWindowsのみだったため、申請書類を作成するときはWindowsマシンを立ちあげていました。ほかにも、会計管理をするときだけBoot CampでWindowsに切り替えていたMacユーザーも多かったのではないでしょうか。

 しかしMacユーザーが増えたことや、2014年度から白色申告者も帳簿の記帳や保存が義務付けられたことなどに伴い、Macを使った確定申告のニーズが増加。また、ここ1〜2年の間に、Webブラウザ上で動作する「freee」や「MFクラウド会計」などのクラウド型会計ソフトが登場し、会計のクラウド化が加速し始めました。

 クラウド型会計は、連携したiOSアプリで取引の登録が手軽にできたり、銀行口座やクレジットカードの記録を自動的に読み込み記帳してくれる点も便利です。これらのサービスを使うことで、アップル製品でも申告決算書の出力までサポートされるようになりました。そして2014年10月には、ついに会計ソフト大手の弥生が「やよいの青色申告 オンライン」としてクラウド型サービスに対応。やったねたえちゃん! Macユーザーもやよいを使えるよ!

 1月29日には、アップルストア銀座にて「iPhone、iPad、Macで完結させる、これからの確定申告」というイベントが開催され、弥生の岡本社長が登場。外部サービスと連携し、弥生シリーズにデータの取り込みや仕訳が自動的にできるサービス「YAYOI SMART CONNECT」などを紹介しました。

 「YAYOI SMART CONNECT」を経由すれば、クレジットカードなどを一元管理できるiOSアプリ「Moneytree」や、家計簿アプリ「Zaim」などに記録した日々の取引を、会計データとしてやよいに取り込むことができます。POSレジアプリの「Airレジ」や「スマレジ」にも対応しているので、小売店や飲食業を営むアップルユーザーは業務効率化に使えるかも。

 こういったクラウド型会計ソフトのおかげで、Macでも申請決算書を作りやすくなりました。これまでのように「会計回りはやっぱりWindowsじゃないと……」と心配する必要は今後なくなっていきそうです。

 あとはネット上で申告できる「e-Tax」がもっと簡単になれば最高なのですが。3月は税務署の混雑が本格的に始まるため、2月中の申請を目指してがんばりましょう!

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