アップルのマップ新機能「Flyoverツアー」の観光地チョイスが謎すぎる週末アップルPickUp!

» 2014年11月28日 11時15分 公開
[らいら,ITmedia]

 2014年6月、東京が「Flyover」の対応地域に追加されました。Flyoverとは、2012年にアップルが発表した、空から地表を見下ろすことのできる3Dマップ機能のこと。360度視点を回転させ、空を飛ぶ鳥のように自由な角度から立体的な街を眺めることができます。

 以前連載で取り上げた「アップルとGoogle、空から見下ろした東京を比べてみた」では、「Flyover City Tour」機能が、iOS 8βに搭載されることをお伝えしました。iOS 8からは「Flyoverツアー」として、世界の観光名所を都市ごとに自動で案内する機能が追加されています。

Flyoverツアーを体験するには、マップアプリで都市名を検索→ピンをタップ→「Flyoverツアー」をタップ。自動的にツアーが始まる

 アジア地域では東京が唯一Flyoverツアー対応都市に選ばれているということで、早速東京ツアーに出発! しかし約2分半かけて巡ったのは、東京タワー→赤坂璃宮→国会議事堂→江戸東京博物館の4カ所でした。

 うーん、なかなかディープなチョイス。東京タワーや国会議事堂は定番ですが、ほかにも浅草寺や渋谷のスクランブル交差点、スカイツリー、皇居、明治神宮など、有名かつFlyover映えしそうな立派な建造物があるのでは……!

 そこでほかの都市を巡ってみると、

ニューヨーク:自由の女神→ブルックリン橋→フラットアイアンビルディング→エンパイアステートビル→クライスラービル→セントラル・パーク

自由の女神の立体感がすごい

パリ:エッフェル塔→ルーヴル→ノートルダム大聖堂→グランパレ→エトワール凱旋門

ロンドン:バッキンガム宮殿→ウェストミンスター寺院→エリザベス・タワー(ビッグ・ベン)→ロンドンアイ→30セント・メリー・アクス→タワー・ブリッジ

 どこもよく目にするような、スタンダードな観光地です。やはり渋いセレクトは日本だけ……? と不思議に思いつつよくよく調べてみると、米メリーランド州のボルチモア、ワイオミング州のシャイアンなど、観光地どころか都市ごと(日本人にとっては)マイナーな場所が選ばれていたりします。

ボルチモア:M&Tバンク・スタジアム→国立水族館→ボルチモア・シティ・ホール→バンク・オブ・アメリカ・ビル→エマーソン・ブロモ・セルツァー・タワー

M&Tバンク・スタジアムはアメフトやラクロスで使われるスタジアムだそう

シャイアン:ワイオミング州議会議事堂→ワイオミング州立博物館→シャイアン市内

 雑! 市内って雑!


 現在、約90のFlyover対応都市の中から、約40都市がFlyoverツアーに対応しているようです。ボルチモアやシャイアンのような場所が選ばれている一方で、同じ米国内のロサンゼルスやラスベガス、シカゴのような大都市はツアーに未対応で、チョイスが本当に謎です。技術面か、はたまたアップルらしい理由が何かあるのでしょうか。ツアーの対象に選ばれた理由を調べるのも、楽しみの1つになりそうです。

 Flyoverツアーは始まったばかりなので、今後より対応都市が増えることが予想されます。日本では東京の次にどの都市が選ばれるのでしょうか。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  8. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー