iOS 8.1より提供が始まった「iCloudフォトライブラリ」のβ版。カメラロールの写真やビデオがiCloudへ自動保存され、他のiOSデバイスと共有できます。元のフル解像度のデータはiCloudに保存されるため、解像度を抑えた写真がデバイスに残り、本体の容量を節約することが可能。
正直なところ、説明を読むより使ったほうが断然分かります。詳しい設定方法などは、「iCloudフォトライブラリ(β版)を使ってみた――フォトストリームとの違いや注意点は?」をご覧ください。
と言いつつも、特徴が分からなければ二の足を踏むというもの。現段階での仕様をまとめました。まずメリットから。
iPhoneの容量が足りず悩んでいる人、写真管理が苦手な人、周囲の人と写真やビデオを共有する機会が多い人はメリットが大きいようです。いいねiCloudフォトライブラリ! ではデメリットは?
……うーん、困った制限がちらほら。いや、β版だから! ポジティブにとらえれば、これらをクリアした人たちには、快適なiCloudフォトライブラリ生活が待っているわけです。1つずつ確認してみましょう。
まずこれまでパソコンのiTunesを使って、写真を同期してきた人たちはアウトです。iTunesから同期した写真や、過去にアップしたフォトストリームの写真は削除されるので要注意。β版だから今後の改善に期待です!
次に、PCから写真やビデオを追加し、iOSデバイスで閲覧したい人もアウトです。ま、まぁβ版ですし。iCloudヘルプにはiCloud.comからのアップロード方法が記載されているので、正式版リリース時には、PCからアップロードできるようになっているはず。
また、初めてiCloudフォトライブラリを使う場合、人によっては数千枚のデータをアップロードする必要があります。iCloud.comでは大量の写真をブラウザに表示させることに。
そのため高速インターネットの接続環境でない場合、サービスを満足に受けられない可能性があります。いまだに光が開通しておらず、ADSLでヒィヒィ接続している我が家では、1週間経過していまだに約1500枚のうち467枚の写真しかアップロードされていません。これはβ版悪くない、環境が悪い。もしくはルーターが悪い。
当然ながらiCloudのストレージも大量に消費します。467枚と5本の動画では1.7Gバイト消費していますが、冒頭の記事では「3512枚の写真と51本の動画をアップした状態で9.3Gバイトを消費していた」そう。無料の5Gバイトプランなんて、あっという間に圧迫してしまいます。
現在のiCloudストレージプランのオプションは、月額100円で20Gバイト、400円で200Gバイト、1200円で500Gバイト、2400円で1Tバイト。iCloudフォトライブラリはiCloudストレージのアップグレード前提の仕様です。β版もう関係ないね!
つまり「現段階」でiCloudフォトライブラリの利用をオススメできる人は、
ということです。Oh...
といいつつ、iPhoneの空き容量が増えていくさまは気持ちがいいものです。あーだこーだぐちったりしながら試している今が、一番楽しいのかもしれません。
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