Radeonファンに最適なゲーミングPC「G-GEAR GA7J-F63/E」で遊ぶ“OMEGA”を試す!(1/3 ページ)

» 2015年02月13日 11時27分 公開
[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]

G-GEARシリーズの中堅を担うバランス重視の構成

 「GA7J-F63/E」は、G-GEARシリーズでもレギュラーモデルという位置づけで、LGA1150ソケットのメインストリーム向けとなるIntel第4世代Coreシリーズプロセッサをベースとした、バランス重視の製品だ。

 PCケースには、G-GEARシリーズのオリジナルATXミドルタワーケースを採用している。スチールベースのコスト重視のデザインだが、5インチベイ2基、3.5インチベイ1基、3.5インチシャドーベイ3基、そして現在のトレンドに合わせて2.5インチシャドーベイを4基備えた、拡張性に優れた設計だ。ベイのワンアクション着脱には対応しないが、それだけに剛性が優れており、かつ、こうした構成のケースとしては比較的軽量だ。ケースファンは前後に1基づつ搭載しており、コスト重視のPCケースでありがちなフロントのみ1基のものよりもエアフローに信頼がおける。


左右のシルバーラインがトレードマークとなるG-GEARシリーズのオリジナルケースを採用

シンプルなケースではあるが、拡張性に優れており、同時にSSDというトレンドにも2.5インチシャドーベイで対応している。ファンはフロント、リアに1基づつ搭載。また、バックプレートの不使用インタフェース部分にはシールで封をしている

 それでは内部を見ていこう。CPUはCore i7-4790。4コア/8スレッドのCPUで定格は3.6GHz、ターボブースト時の最大クロックは4GHzとなる。なお、上位のCPUにCore i7-4790Kがあるが、こちらは定格4GHz、ターボブースト時4.4GHzと高クロックで、CPU倍率変更によるオーバークロックにも対応する。ただし、本製品はIntel H97チップセット搭載マザーボードを採用するので、CPU倍率変更を使うオーバークロックをサポートしていない。

 メモリはDDR3-1600メモリを8Gバイト搭載している。構成は4Gバイトを2枚だ。このあたりは標準的で、必要があればBTOで増量すればいい。

CPUはCore i7-4790を搭載。メモリはDDR3-1600 4Gバイトが2枚。評価で使った機材はSanMax製モジュールを載せていた

 今回検証する評価機は、BTOカスタマイズされており、搭載するグラフィックスカードは標準構成ではRadeon R9 270XのところをRadeon R9 285を組み込んでいた。なお、検証していた時点の2月上旬では、BTOオプションにRadeon R9 285という選択肢はないが、今後追加するのかもしれない。なお、BTOメニューを見る限り、Radeon R9 290X/270X/R7 250Xという選択肢なので、AMDグラフィックス採用モデルの位置づけが見えてくる。

評価機のグラフィックスカードはSapphireのコンパクトなRadeon R9 285搭載モデルを搭載していた

 Radeon R9 285は、開発コード名“Tonga”と呼ぶコアから成る。現在、AMDのRadeon GPUシリーズは、いくつかの世代のコアが同時に混ざり合っていているのだが、コア世代として見るとTongaは最新世代で、それだけ多くの機能に対応している。

 最近登場したAMDのGPUをまとめると、古い順にRadeon R9 270X/270が採用している“Pitcairn”コアとRadeon R9 280X/280が採用している“Tahiti”コア、そしてRadeon R9 290X/290が採用する新しい“Hawaii”コア、そして、Radeon R9 285が採用する最新の“Tonga”コアがある。

 ストレージは、HDDを載せていた。評価機は東芝の「DT01ACA100」で、容量は1Tバイト、回転数は7200rpm、キャッシュ容量は32Mバイトとなる。パーツショップでもメジャーな製品で、HDDの中ではメインストリーム向けのスペックで、かつ、1Tバイトあるため、映像を貯めこむ用途でなければ現実的な容量といえるだろう。そのほか、光学ドライブにはASUSTeKの「DRW-24F1ST」を採用されていた。24倍速のDVDスーパーマルチドライブで、こちらも標準的な仕様といえる。

3.5インチシャドーベイは着脱が簡単なトレー式だ。搭載HDDは東芝のDT01ACA100だったが、BTOメニューによると同じ東芝のDT01ABA100Vが標準であるようだ

 OSは、64ビット版 Windows 7 Home Premium SP1を導入していた。こちらは、Windows 8.1やProバージョンなどが選択可能で、ほかにも、OSなしやWindows 7 Professionalに関しては32ビット版も用意しているようだ。

 こうした主要なパーツ、ソフトウェアのほとんどはBTOとして、ユーザーがカスタマイズできる。それも、全国にショップを構えるTSUKUMOであるので、選択肢も豊富、かつ、マニアックなパーツチョイスもある。特に、ストレージはユニークで、SSD+HDDという組み合わせも可能なほか、HDDには一般用HDDに加え、RAID、NAS用をうたうWD REDのような高信頼HDDも用意している。このあたり、自作PC経験者のニーズを満たすことも十分できるだろう。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  10. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー