マウスコンピューターの「G-Tune」は、国内PCゲーマーから高い人気を集めるゲーミングブランドだ。有名なe-Sportsプレーヤーやゲーム実況配信者とのコラボをはじめ、FPSゲーム大会などにも積極的に協賛しており、特に若い世代で支持されているPCメーカーでもある。
また、単にBTOメーカーとして高性能PCやゲーム推奨PCを投入するだけでなく、iiyamaブランドのゲーミング液晶ディスプレイから、REALFORCEと共同開発したキーボード、オリジナルゲーミングマウスやマウスパッドに至るまで、PCゲーミングの環境をG-Tuneブランドでそろえられるのも特徴だ。
G-Tune担当の杉澤氏は「『G-Tuneならゲームがこんなに快適になるんです』というメッセージをパソコンを超えて訴えたかった」と、製品ラインアップにマウスパッドまで含めた背景を説明する。
今回はG-Tuneが積極的に協賛している人気FPSゲーム「AVA」(Alliance of Valiant Arms)で、国内/国際大会の配信実況やMCを務めるトンピ氏に、G-Tune製品の魅力を語ってもらった。
ゲーム用途のPCは一般的に価格が高くなりがちだが、G-Tuneでは5万9800円(税別)からゲーミングPCをラインアップしている。このコストパフォーマンスの高さが学生やカジュアルゲーマーに受けているとトンピ氏。
同氏は「はじめてG-Tuneの製品を見たのはAVAの親善試合のときでした。NEXTGEARシリーズの、中世の騎士みたいなデザインのケースで、すごくクールだなと。そのイメージが強く残っていて、その後、G-TuneがAVAの大会用PCを協賛していたことで何度も見かけるようになってファンになりました。G-Tuneのロゴもカッコイイですし、男心をくすぐられるデザインですよね」と当時を振り返る。
「ただ、それよりも驚いたのが価格が安いことです。AVAみたいなFPSゲームは高いスペックが必要になりますが、これまでゲーム用のパソコンは高価でした。でもG-Tuneさんが大会推奨モデルとして出しているものはエントリークラスなら学生でも手の届きやすい値段で。G-Tuneがハードルを下げてくれているおかげで、若い層にFPSが浸透している一面もあると思います」。
また、信頼性が高いのもG-Tuneの魅力とトンピ氏は説明する。「e-Sportsの大会では何台もパソコンを並べるので、中には不具合が起きるものもあります。“大会ではトラブルがつきもの”というのは半ば常識なのですが、大会の主催者さんによく言われるのが、G-Tuneの場合はPCのトラブルが驚くほど少ないということ。そうした点も評価されているのだと思いますし、ユーザーも『大会で使われているのなら』と安心して購入できる点がいいと思います」。
インタビューの中で、G-Tuneブランドのオリジナルマウスパッド「G-Tune Accurate mousepad」を実際にトンピ氏に試してもらった感想も聞いてみた。同マウスパッドは杉澤氏が「FPSゲーマーの様々な意見を取り入れて製作した」と語る自信作。本職ゲーマーの目にはどう映るのだろうか。
G-Tune Accurate mousepadは、500(幅)×400(高さ)ミリのLサイズと、370(幅)×230(高さ)のMサイズの2種類がラインアップされている。プラスチックのような滑りやすさと、布素材の止めやすさを両立する特殊素材を採用したのが特徴で、布でないため水を弾き、汚れても簡単に水洗いできるというメリットがある。Lサイズは3990円、Mサイズは2490円(ともに税別)で、単品で購入できる。
「Lサイズを使い込んでみましたが、売り文句の通り、ポインタをピタッと止められるのがいいですね。沈み込みの感覚は布に近くて、手にフィットします。裏が滑り止めのシリコンになっていて机にきちんと固定されるのも重要な点です。勢いよくマウスを動かすとマウスパッドがずれて照準が合わないことがあるので、FPSプレイヤ−のことをよく考えていると思います」とトンピ氏の反応は上々だ。
ただし、Lサイズはサイズが大きいので置きどころに困る人が多そうという感想も。「Lサイズはローセンシプレイヤー用だと思いますが、個人的にはLサイズの表面加工(Mサイズは表面の凹凸加工を大きくしてある)で、Mサイズの大きさだとよかったです。Mサイズは少し抵抗が大きいかも」と率直な感想を聞かせてくれた。
「ちなみにLサイズの横にある出っ張りは理由を聞いて納得しました。確かにローセンシだと腕全体で大きくマウスを動かすので、横方向の遊びが有効ですね。さすがよく考えられていると思います。それと、布ではないので、濡れても大丈夫というのは個人的にポイントが高いです。自分はよくゲームしながらコーラをこぼしたりするので……借りたやつにはまだこぼしてませんが(笑)」。
トンピ氏はAVAの国際大会で実況や解説を務める有名FPSプレイヤーであると同時に大学生でもある。もともと実況を始めたのは、トンピ氏が利用していたネットカフェでAVA関係のイベントが頻繁に行われており、店長に頼まれたのがきっかけだったという。
「せっかくやるんだったらと、スポーツの実況を見たりして徹底的に研究しました。AVAの大会では主に“護衛ミッション”と呼ばれるチーム戦の解説を担当することが多く、自分も得意です。戦車を指定地点へ誘導する攻撃チームと、それを阻止する守備チームに分かれて、攻守を入れ替えて得点を競う内容なのですが、時間を競って常に動き続けるスポーツ性と、どの道を選択するかという戦略性の2つがバランスよくあわさってとても面白いゲームになっています。ただ、展開が早い分、一般の方は何が起きてるか分からなかったりする面もあります。そこで、プレイヤーどうしの駆け引きや、FPSの見せ場である連続キルなどを的確に解説するのが大事になってきます。1人でゲームをしながら声に出して練習したりもしてますよ(笑)」。
ちなみに、日常生活では視力が落ちないように気をつけているとのこと。「長時間プレイして画面を見続けないように、適度に休憩を入れるようにしています。座りっぱなしも体に悪いですしね。ゲームに向いた液晶ディスプレイでは、マウスコンピューターのiiyamaブランドから販売されているゲーミングモデルは非光沢パネルなので目に優しいと思います。144Hz以上で駆動するモデルなら“ぬるぬる”見えるので照準の狙いがつけやすいですし、急に壁から飛び出してくる敵にも対応しやすいですね」とオススメ液晶も挙げてくれた。
なお、人気解説者として活躍するトンピ氏だが、実はほぼボランティアだという。「AVAの国際大会の予選決勝やニコニコ超会議などは、数千人規模のチケットがわずか1分で完売してしまうくらいの人気で、そうした有名大会に宿泊ホテル付きで招待してくれるのならすごく名誉なことですよね。それにこうしたイベントを通じて、G-Tuneさんとか、ゲームオンさんなど、メーカーの方との人脈が広がるのはすごくありがたいです。普通ならただの大学生が知り合えることはないわけで。特にAVAのおかげで自分の世界が広がったことはとても感謝していますし、自分も積極的に貢献していきたいと思っています」。
日本でも若い層を中心に「e-Sportsの波が確実に来ている」と語るトンピ氏。G-Tuneも国内初のe-Sports専門店としてアキバにオープンした「e-Sports SQUARE」にゲーミングPCを提供するなど積極的にe-Sportsの発展を支えている。ただしその一方で、海外におけるe-Sportsの隆盛とはまだまだ差があるともトンピ氏は指摘する。
「例えば、国内のクランではDeToNatorが有名ですが、実力的には世界大会で上位にいて本当にすごい。でも日本ではまだ“プロゲーマー”という職業としては認知されていないと思います。これが台湾だったらもうアイドルのような存在で、開催される大会の賞金金額も非常に高額です。すぐ側には大きな世界があるのに、日本ではAVAを“e-Sports”と考えていない人も多く、温度差は感じますね」。
「プレイヤーが社会人と兼業でやっている現状を変えていけるような体制があればいいなと思っています。複数のメーカーがスポンサーについて、プレイヤーも実況者もきちんとプロとして、専業でやっていける土台ができれば、国内のe-Sports界はもっと発展すると思います。是非G-Tuneさんもそういった面でバックアップしてください(笑)」。
ゲーミングPCという枠を超え、PCゲーム業界全体を支えるブラントとして大きく成長したG-Tune。その分、多くのe-SportsプレイヤーやPCゲーマーから寄せられる期待も大きい。今後のG-Tuneの展開に注目したい。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
Haswell-E+X99であと5年は戦える! 定番ゲーミングPCブランド「G-Tune」から先進のハイエンドモデルが堂々のデビュー!!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.