Apacerは、COMPUTEX TAIPEI 2015の展示ブースで、NFC対応SSDを公開した。このSSDでは、NFCをストレージのステータス情報の取得に用いるほか、個人認証としても利用し、認証していない状態ではシステムの電源を入れてもOSの起動処理が動かないようにしている。
ブースで行っていたデモでは、NFC内蔵スマートフォンをNFC対応SSDに近付けて、デバイス情報(モデル名やファームウェアバージョン、シリアル番号)やS.M.A.R.Tで取得できる動作履歴の取得と表示、そして、NFCで認証できたSSDでWindowsが起動する挙動を紹介していた。
ここでは、Apacerのベロニカ・リー氏が説明してくれたNFC SSDのデモを紹介しよう。リー氏のデモでは、NFCで認証できていないSSDを接続したNUCが起動できないことや、NFCを介した通信によってSSDのデバイス情報やS.M.A.R.T.情報を専用アプリを導入したスマートフォンで表示できることを示したうえで、スマートフォンをNFC対応SSDに近付けて認証できた状態でWindows 8.1が起動することを示している。
Apacerのブースでは、このほかにも、水中で動作する防水仕様で、かつ、高温低温の温度差に耐える“環境衝撃”に強いSSDの動作デモも行っていた。水中動作に耐えうるため、SSDの基板とメモリチップ全体に特殊コーティングを施すことで、防水と温度衝撃に耐えるようにしているとリー氏は説明している。
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