Intel 9シリーズチップセットの登場と、その採用マザーボードが展示製品の主力だったCOMPUTEX TAIPEI 2014では、新しいチップセットがカバーすることになった「M.2」と「SATA Express」で利用できる周辺機器にも期待が高まった。
SATA Exppressについては、MSIやASRock、GIGABYTEといったマザーボードベンダーの一部がウェスタンデジタルのHDDを接続して動作デモを展示する程度と、当初の期待ほどではなかったが、M.2対応デバイスについては、データストレージ機器メーカーの多くが新モデルのサンプルを展示していた。
さらに、インテルの未発表チップセット「Intel X99 Express」を搭載するマザーボードの開発途上サンプルの公開と呼応したかのように、そのマザーボードが搭載を予定している次期ハイエンドCPU(関係者の多くは“Haswell-E”という開発コード名で呼んでいる)が対応するメモリ規格「DDR4」メモリサンプルが、多くのメモリベンダーブースに展示していた。
いずれも、明確な投入時期や価格などが未定のものが多いが(特にDDR4メモリについて)、ここでは、南港展示場を中心に日本市場に製品を投入しているベンダーが展示していたサンプルをまとめてみた。M.2対応デバイスを探しに行くときの参考となれば幸いだ。
M.2対応ストレージをT42、T60、T80準拠のデバイスを用意するほかに、M.2アダプタとしてMini PCI Express x1接続拡張カードも用意する。また、ユニークなところでは、DIMMにM.2インタフェースを実装したコンボモジュールも投入する予定だという。

M.2ストレージの容量はT42とT60対応で8〜128Gバイト、T80で32〜256Gバイトになる。読み込みと書き込みの速度は、T42で310Mバイト/秒と245Mバイト秒、T60とT80で530Mバイト秒と460Mバイト/秒(写真=左)。「AP-PMM2-100」はMini PCI Express対応のM.2拡張カード。第2世代対応のPMM2と第1世代対応のPMM1を投入する予定だ(写真=右)
参考展示のDDR4メモリ。オーバークロック向けの「Lethal Khukuri」シリーズ(写真=左)と汎用のモデル(写真=右)を用意する。DDR4-2400MHz、標準設定のCASレーテンシは「15-15-15-36」となる。駆動電圧は1.2ボルトM6GシリーズとM6eシリーズでM.2デバイスを投入する。M6GシリーズではT42準拠の「M6G-2242」とT60準拠の「M6G-2260」、そして、T80準拠の「M6G-2280」を
M6eシリーズでは「M6e M.2-2280」を展示していた。容量はM6G-2242で64〜128Gバイト、M6G-2260で128〜768Gバイト、M6G-2260とM6e-2280で64〜512Gバイトとなる。
ADATAは、M.2ストレージとしてT42準拠の「M.2 2242 SSD」とT80準拠の「M.2 2280 SSD」を展示していた。現時点ではOEM向け限定でリテールとして販売店に出荷する計画はないとブースのスタッフは説明している。
トランセンドはM.2ストレージとして、T42準拠の「MTS400」、T60準拠の「MTS600」、T80準拠の「MTS800」を展示していた。容量は、MTS400で32〜256Gバイト、MTS600とMTS800で32〜512Gバイトだ。いずれも駆動電圧は3.3ボルトで消費電力は、アイドル状態で0.4ワット、アクセス状態で3ワット、さらに、ディープスリープ状態では2.5ミリワットまで抑えるという。
DDR4対応メモリでは、ECC対応するDDR4-2133 REG-DIMMシリーズの「TS1GHR72V1H」とECCに対応しないDDR4-2133 U-DIMMシリーズの「TS1GLR64V1H」を展示している。動作クロックの標準設定はDDR4-2133MHzで駆動電圧は1.2ボルト。
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