Lenovo、“大和”と同クラスのThinkPadラボを中国に設置ナディラもクルザニッチもだいたい友達(1/3 ページ)

» 2015年06月11日 16時17分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]

Lenovoの存在感を台北ではなく北京でアピール

 北京で行ったプライベートイベント「Lenovo Tech World 2015」には、全世界の報道関係者とビジネスパートナーに加えて、ブロガー、中国国内の「Lenovoファン」など、合計3800人以上が集まった。

 5月28日という、COMPUTEX TAIPEI 2015の前週というタイミングで行った基調講演には、Intel CEOのブライアン・クルザニッチ氏、Microsoft CEOのサティア・ナディラ氏、バイドゥ CEOのロビン・リー氏など、IT業界のビッグネームがゲストとして登場した。彼らを基調講演のステージに上げることで、Lenovoとの強力なパートナーシップをアピールするだけでなく、Lenovoがグローバル市場で彼らと並び立ちうる存在であることを全世界に向けて印象づけた。

世界各国のビジネスパートナー、メディア、インフルエンサー、そして中国国内の「Lenovoファン」など、総勢3800人以上が集まった

オープニングでは、Lenovoの新しいロゴをバリエーションとともに紹介した

Lenovo CEOが語るテクノロジーの未来

基調講演でメインスピーチを行なったLenovo会長兼CEOのヤン・チン氏

 Lenovo CEOのヤン・チン氏は、Lenovoという企業が変革の時期を迎え、テクノロジーもまた転換期を迎えていると語り、Lenovoの今後のイノベーションに対する姿勢を示した。

 「レノボは、30年あまりの歴史の中で、これまで1億4800万台のスマートデバイス(PC、タブレット、スマートフォンなど)を販売してきたが、これからはそれだけでは不十分だ。高速なモバイルネットワークを形成するこれからの時代に向け、ハードウェア、ソフトウェア、クラウドを統合して新しい利用場面を提供するデバイスを作っていこうとしている」と述べ、デバイスの革新性、接続性、そして、インフラの重要性を主張した。

 チン氏は、人間とデバイス、さらに、デバイス同士がシームレスに接続し、ビッグデータのパワーをパーソナルクラウドを通じて届けることで、デバイスをより“かっこよく”、そして、生活をより豊かにできると語る。そのうえで、「きょうはLenovoのビジョンとLenovoがどのようにしてユーザーの望む技術を届けるか、それを紹介しよう」と会場を盛り上げた。

Lenovoは、30年余りの歴史の中で、1億4800万台のデバイスを販売してきた(写真=左)。デバイスの革新性、接続性、インフラの重要性を主張した(写真=右)

中国にもThinkPadラボを設置する

 続いて登場した上席副社長 兼 CTOのピーター・ホテンシャス氏は、日本の大和研究所と同様のThinkPadのテストラボを中国にも設置したことを明らかにした。ついで、それぞれの製品担当者とともに、同社の新製品と新サービス、さらに、コンセプトモデルを紹介した。

 スマートフォンについては、中国で販売している最新機種「VIBE Shot」のほか、イベント当日(5月28日)より中国国内でサービスを開始した「Moto Maker」を取り上げた。Moto Makerは、スマートフォン「Moto X」のカラーやデザインをユーザーが選んでオーダーできるオンラインサービスだ。プレゼンでは、ステージのデモムービーでカスタマイズしてオーダーしたMoto Xを会場にデリバリーし、ゲストで登場した中国で人気の女優であるファン・ビンビンさんにその場でプレゼントする演出で盛り上げた。

デバイスの革新は最も好きなテーマだと語った上席副社長兼CTOのピーター・ホテンシャス氏(写真=左)。スマートフォンとサービスを紹介した上級副社長 兼 モバイルビジネス事業部事業本部長のリゥ・ジュン氏(写真=右)

オンラインでMoto Xのカラーやデザインをカスタマイズしてオーダーできるサービス「Moto Maker」は中国国内でイベント当日の5月28日より開始している

プレゼンでは、Moto MakerでカスタマイズオーダーしたMoto Xをその場に配達してファン・ビンビンさんにプレゼントしていた

ゲストで登場した女優のファン・ビンビンさん

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