米Appleは7月9日(現地時間)、次期OS X「OS X El Capitan」の一般ユーザー向けβプログラム「Apple Beta Software Program」を開始した。
Apple IDを所有する全ユーザーが参加でき、使用しているMacを登録するとパブリックβや今後のアップデートにアクセスできるようになる。β版には「フィードバックアシスタント」アプリケーションが搭載されており、ユーザーフィードバックが今後のEl Capitanに反映される(可能性がある)。
El Capitanは、今秋リリース予定の次期OS X。ヨセミテ公園にある花崗岩の名を取ったこのバージョンは、“Yosemiteの中の最も高い場所”を目指して、細かい部分のブラッシュアップに注力している。
具体的には、自然言語による検索をサポートしたSpotlightや、スワイプジェスチャーに対応したMail、リッチコンテンツを取り込めるメモアプリ、2つのアプリケーションを画面いっぱいに表示するSplit Viewなどが見どころだ。また、新グラフィックスAPIのMetalを採用し、描画性能も向上するとしている。
このほか、新たに追加された「クレー」(硬筆体)フォントや、入力した文字が自動的に変換されていく「ライブ変換」といった日本向けの独自機能が盛り込まれているのも目を引く。El Capitanの詳細は林信行氏によるレビューを参照してほしい。
なお、同様に「iOS 9」のパブリックβも開始している。同バージョンではメモをはじめとするプリインストールアプリの強化や、iPad向けの画面分割操作が特徴だ。
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