MSIの「Z170A XPOWER GAMING TITANIUM EDITION」が持つ“逆らえない何か”を体感するこのマザーには白く輝く魔物がすむという(1/3 ページ)

» 2015年10月01日 10時01分 公開
[石川ひさよしITmedia]

Serial ATAやUSB 3.1、M.2など新機能も豊富に

 「Z170A XPOWER GAMING TITANIUM EDITION」は、ATXフォームファクタのLGA1151ソケット対応マザーボードだ。チップセットはIntel Z170 Expressを採用しており、“Skylake”世代の対応CPUを組み合わせることで、倍率変更によるCPUのオーバークロック、オーバークロックメモリの使用が可能だ。

ゲーミングシリーズといえば赤がテーマカラーだが、TITANIUM EDITIONでは全面的に銀なので、かなりインパクトがある

 拡張スロットは、PCI Express 3.0 x16対応スロットが4基、x1対応スロットが3基というレイアウトだ。4基あるx16対応スロットのレーン数設定は、x16/−/−/x4、x8/−/x8/x4、x8/x4/x4/x4となる。マルチGPUサポートは、CrossFireが4-way、SLIは2-wayまで。

拡張スロットはx16対応が4基、x1対応が3基。x16対応スロットの間には2基のM.2スロットも搭載する

 メモリスロットは4基。オーバークロックでは最大DDR4-4000まで設定できる。検証作業をした9月下旬時点で、互換性リストにはAvexirのDDR4-3733メモリを掲載していた。基板には、DDR4メモリの安定動作を目指す「DDR4 BOOST」回路や、XMPの状況を確認できる「XMP LED」などを備えている。

 ストレージ用インタフェースは、チップセットが制御するSerial ATA 6Gbps対応を6基(SATA Express2基としても利用可能だ)に加え、ASMedia ASM1061チップセットで制御するSerial ATA 6Gbps 2基を追加している。また、PCI Express Gen3 x4接続のM.2も2基備えている。M.2やSATA Expressは帯域を共有するので、M.2を1基使う場合は、残りがSATA×6、M.2を2基使う場合はSATA Expressを1基とSATAを2基といった具合で、使用できるSerial ATAの数が変わる。さらに、チップセット側のSerial ATAとASMedia側のSerial ATAで、接続できるコネクタの位置も変わるため、マニュアルをよく確認する必要がある。

チップセットが制御する6基のSerial ATA 6Gbps(うち4基で2基のSATA Expressとして利用可能)と、ASMediaのチップで制御する2基のSerial ATA 6Gbpsを実装している。M.2使用時には接続可能なインタフェースが変わるので注意が必要だ

2基のM.2スロットは、それぞれ2280サイズまでの対応

 USBに関しては、ASMedia ASM1142が制御する2基のUSB 3.1と、チップセットが制御する7基のUSB 3.0と7基のUSB 2.0×7を用意する。このうち。1基のUSB 3.0は、Type-Aを基板上に配置するなど、変則的なレイアウトだ。これは、後述するオーバークロック設定における利便性の向上を図ったためだ。

バックパネルは、PS/2×1、DisplayPort×1、HDMI×2、USB 3.1×2、USB 3.0×4、USB 2.0×3、LAN×1、ほかCMOSクリアスイッチと各種オーディオ入出力を備える
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