イマドキの“テレパソ”はどうなっているのか?――「FMV ESPRIMO FH77/UD」を試すスマホ連携やハイレゾ対応も(2/3 ページ)

» 2015年11月23日 06時00分 公開

狭額縁スリムボディに豊富なインタフェースを搭載

 ボディは狭額縁のシンプルな外観だ。このデザインはFH77/UDから採用した。ボディカラーは富士通が「オーシャンブラック」と呼ぶ光沢のあるブラックで、スタンド部と側面をシルバーのフレームがぐるりと囲み、デザインのアクセントとなっている。全体的なフォルムは直線を基調とし、エッジ部分には丸みのあるラウンド形状を用いた。余計な装飾を排した飽きのこないスタイルで、スリムな印象を受ける。

ボディデザイン 狭額縁ディスプレイのシンプルなボディデザインを採用

 画面のチルト角度は、9〜22度の間で無段階に調整可能だ。写真立てようなスタンドなので、マイナス方向や0度(垂直)にはチルト角度を調整できないが、利用時の正しい姿勢や目の負担を考慮すると、通常は画面を少し見下ろす位置に合わせるので、実用上問題ないだろう。

 本体サイズは最小傾斜時で544(幅)×158(奥行き)×418(高さ)ミリ、最大傾斜時で544(幅)×229(奥行き)×395(高さ)ミリ、重量は約7.2キロだ。狭額縁デザインに奥行きの短いスタンドを組み合わせているため、多機能な液晶一体型デスクトップPCながら、単体の23型ディスプレイとほとんど同じ占有スペースで設置できるのは見逃せない。非使用時は、スタンドの間にキーボードを収めてすっきり片付けられる。

 機能面では、前面にUSB 3.0やSDメモリーカードスロット、電源ボタンを配置し、従来機より使い勝手を向上させた。ただし、むき出しの端子やカードスロットが前面にあるのは、テレビっぽいシンプルな外観のノイズになってしまっている。ここはうまく隠してほしかったところだ。

キーボードの収納 キーボードはこのように収納できる。アクセスしやすい前面に、USB 3.0、SDメモリーカード、電源ボタンを搭載している

 インタフェース類は4基のUSB 3.0(前面×1、右側面×1、背面×2)、2基のUSB 2.0(右側面×1 ※電源オフUSB充電機能付き、背面×1)、SDXC対応のSDメモリーカードスロット、マイク/ラインイン兼用端子、ヘッドフォン/ラインアウト兼用端子、テレビアンテナ入力端子、miniB-CASカードスロットを装備。通信機能は、1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/acの無線LAN、Bluetooth 4.0を標準搭載している。

 付属のACアダプターは、実測でのサイズが147.72(横)×56.64(奥行き)×32.84(高さ)ミリで、ケーブル込みの重量が428グラムだ。やや大振りだが、据え置き利用の製品なので特に問題ないだろう。

左側面右側面 左側面にトレイ式のBlu-ray Discドライブを内蔵(写真=左)。右側面にUSB 3.0とUSB 2.0、音声入出力、そしてminiB-CASカードスロットを配置している(写真=右)
背面ACアダプター 背面にUSB 3.0とUSB 2.0、有線LAN(RJ-45)、ACアダプター接続用のDC入力、アンテナ入力などを装備(写真=左)。付属のACアダプター(写真=右)

 付属の無線式キーボードは、日本語108キー仕様だ。単三電池1本で駆動する。キー間隔が離れたアイソレーションデザインを採用し、キーピッチは実測で19.0(横)×19.1(縦)ミリ、キーストロークは実測で2.7ミリとゆとりがある。キートップは、ステップ型で球面シリンドリカル形状だ。つまり、各キーを階段状に傾斜させ、中央をわずかにへこませている。実際、長文入力でも手が疲れにくく、ミスが少なく打てた。

 付属の無線式レーザーマウスは、2ボタンでスクロールホイール付きだ。裏面のセンサーは、右側に設けられている。つまり、右手で操作すると、親指と人差し指の間にセンサーが来るため、直感的な使い勝手が得られる。ボタンのクリック感はしっかりしていてレスポンスがよい。こちらも単三電池1本で駆動する。

 その他、富士通WEB MARTのカスタマイズメニューでは、「ワイヤレスタッチパッド」が用意されている。

キーボードとマウス 付属のワイヤレスキーボードとワイヤレスマウス。どちらもシンプルなデザインを採用し、操作しやすい

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