余裕の50万円超え!? アキバの達人が認める最強ゲーミングノートはコレだ!!世界で50台だけのスペシャルモデル(1/2 ページ)

» 2015年11月29日 12時00分 公開
[ITmedia]

50万9800円!? 世界に50台しかない超爆速ゲーミングノート

 MSIから登場した「GT72S 6QF Dominator Pro G Dragon Edition」(以下、GT72S 6QF-019JP)は、ハイパフォーマンスゲーミングPC「GT72」シリーズをベースに独自のカスタマイズを行い、モバイル向けのGeForce GTX 980Mではなく、デスクトップ向けのGeForce GTX 980を搭載したまさに“別次元のゲーミングノートPC”だ。

GT72S 6QF Dominator Pro G Dragon Edition

 この製品を一言で表すなら、マニア心をくすぐる超クールなデザインのボディに、現行最高峰のパーツを詰め込み、PCゲームで真価を発揮する数々の機能を搭載した最強ノートPC。MXM接続で実装されるGeForce GTX 980のチップが選別品ということもあり、供給量は世界でわずか50台しかなく、さらに日本国内にはそのうち10台しか出回っていない超プレミアムなモデルである。

 実はこの製品、国内での販売はPCゲーマーから絶大な支持を誇るアキバの老舗ショップ、パソコンSHOPアークが一手に引き受けている。出荷台数は少ないものの、価格は「選ばれた人だけが買えばよい」とでも言うかのような50万9800円(税込み)という強気な値付け。わずか10台とはいえ、エムエスアイコンピュータージャパンでも「どれだけ売れるのかは未知数」(同社)という思いもあったようで、販売側にとっても「選ばれた店だけが売ればよい」という商品である。

「アキバでメモリやゲーミングデバイスを買うならここ」と言われる秋葉原の老舗パーツショップ「パソコンSHOPアーク」(千代田区外神田3-16-18 通運会館1階)

 そこに名乗りを上げたのがおなじみ“アキバの達人”ことパソコンSHOPアークの浦田氏だ。「モノがモノだけに価格も規格外ですが、デスクトップPC向けのGeForce GTX 980を搭載した唯一無二のノートということで、まさにウチのお客さまに刺さるモデルだと確信しました」と浦田氏。

 一方、MSI側にとっても、パソコンSHOPアークはMSIサポート公認店という世界初の取り組みで協業する重要なパートナー。顧客にコアゲーマーを多く抱える同店がGT72S 6QF-019JPのクリティカルターゲットと重なっていたこともあり、国内での取り扱いはパソコンSHOPアークの専売という形になったという。

パソコンSHOPアークを運営するタワーヒルの浦田優樹氏(左)と、エムエスアイコンピュータージャパンでノートPCのマーケティングを担当する谷口純也氏(右)。浦田氏はおなじみアキバの達人、谷口氏はかつてFPSの世界大会で活躍した有名プロゲーマー“Noppo氏”だ

アキバの達人と元プロゲーマーがスペシャルモデルの魅力を解説

 前述したように、GT72S 6QF-019JPの価格は50万円超。最新Skylake世代のハイエンドCPUであるCore i7-6820HK(2.7GHz/最大3.6GHz)や、デスクトップ向けのGeFroce GTX 980をはじめ、大容量の16Gバイトメモリ(DDR4)、PCI Express 3.0×4接続の爆速NVMe SSDをさらにRAID 0構成で実装するというモンスター級のスペックを誇るとはいえ、この金額は誰にでも出せるものではない。

 浦田氏は「確かに多くの人にとっては高価と感じる製品かもしれませんが、これを手に入れた“選ばれし10人”は、それに見合うだけの満足感が得られるはず」と力説する。

 まず1つは、なんと言っても「絶対的なパワー」(同氏)だ。「GPUは“M”がつかないデスクトップ向けのGTX 980(8GバイトGDDR5)を実装しており、あらゆるゲームを高品質設定で快適に遊べる性能を持っています。これまでのゲーミングノートPCでも970Mや980Mを搭載していれば十分な性能でしたし、『デスクトップPCを超える』といった表現もされてきましたが、これはGTX 680など世代の古いハイエンドGPUと比べてのことです。しかし、GT72S 6QF-019JPは掛け値なしで最高峰のゲーミング体験を提供できます」と浦田氏。

CPUとGPUはそれぞれ別のクーリングファンで冷却されている。ヒートパイプが3本伸びている左側のチップがGeForce GTX 980のヒートシンク

 なお、台湾MSIでプロダクトマネージャーを務めるワン・ウィニー氏によると、今回のDragon Editionでは、GT72のボディを引き継いではいるが、冷却を強化するために、クーリングシステムからソフトウェアにいたるまで50台専用のチューニングを行っているという。「GTX 980搭載ノートPCをいち早く投入できたのはNVIDIAとのパートナーシップが深く、優先的にサンプルを入手できたから。開発にあたっては最強のチームを組んだ。外から見ても分からないが、GPUのカードサイズが変わっているため、内部は大きく手を入れている。実はヒートパイプの数も(ベースモデルとは)異なる」(ウィニー氏)。

ヒートシンクを外した図(※編集中注:MSI認定サポート技術を持つ浦田氏自ら分解しています。通常は保証対象外の行為です)

MXMカードの裏面。8GバイトのGDDR5を実装する

 また、「CPUも第6世代のCore i7-6820HKでアンロック版を搭載しているため、オーバークロックも可能です。ファンの冷却効果を引き上げるワンタッチボタンでファンを高速化することによりさらなる性能を追求することができるのも魅力の1つです」と浦田氏は付け加える。

 そしてもう1つの目玉が超高速なストレージだ。現行最速のPCI Express 3.0 x4で接続されるNVMe SSDをRAID 0構成で搭載するストレージシステムは公称3300Mバイト/秒。秒速3Gバイト超でデータを転送するという未踏のスピードをうたう。

 実際、インタビュー時に試した際のOS起動はほぼ一瞬。CrystalDiskMarkでの測定では公称値に及ばなかったものの、3000Mバイト/秒に迫る速度を出しており、圧倒的なスピードに驚かされた。浦田氏はにやりと笑いながら「この速さは一度体験したらもう普通のSSDには戻れません」と絶賛する。

SSDも本体底面からアクセスできる。1枚のボードに4基のM.2スロットが実装されている

表、裏に1枚ずつ東芝製NVMe SSDを搭載。なお、残りのスロット2基はSATA 2になるため、クアッドSSDでRAIDを組む構成は意味がないものの、システムストレージをPCI Express 3.0x4接続でRAID 0にし、データストレージを大容量SSDにするカスタマイズもMSI公式認定サポート店のパソコンSHOPアークなら保証付きで行える

CrystalDiskMark 5.0.3の結果

※記事初出時、転送速度に関する記述で一部誤りがありました。おわびして訂正いたします
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