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» 2015年12月06日 06時00分 公開

「Surface Pro 4」の性能をSurface Pro 3/Surface 3と徹底比較するSurface Pro 4完全検証(1)(4/5 ページ)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

動作時の騒音とボディの発熱

 性能と密接な関わりがある冷却ファンの動作音とボディの発熱もチェックした。今回テストしたSurface Pro 4のCore i5搭載モデルは、背面から見て左上辺りにファンを内蔵し、CPU(および内蔵GPU)の負荷に応じてファンの回転数が変化する。

ボディ側面の通風口 Surface Pro 4のCore i5モデルはファンを内蔵。側面の上部を囲むように、通風口となる細かいスリットが多数設けられている。通風口はデザインとうまくなじんでおり、外観からファンの存在を主張しないよう工夫されている

 Surface Pro 4の内蔵ファンは、アイドル時や低負荷時にほぼ無音で、負荷をかけても短時間ならかなり静粛だ。FF14ベンチなどで高負荷をかけ続けるとそれなりに大きな回転音が鳴るが、Type Coverのすぐ手前からの計測でも40.5デシベルとそれほど耳障りでもなかった(室温22度、暗騒音30デシベル)。

 一方、3D描画性能が向上しているためか、最大の動作音はSurface Pro 3より少し大きかった(短時間の負荷ならばSurface Pro 3より静か)。

動作時における騒音レベルの測定結果(単位:dBA)
製品名 Surface Pro 4 Surface Pro 3 Surface 3
アイドル 30 30 −(ファンレス)
低負荷/Web YouTube再生 30 30
3DMark/SkyDiver(3回) 40.5 35.1
CINEBENCH R15/CPU(2回) 30.8 33.3
暗騒音30デシベル、室温21度。Type Coverの手前1センチから騒音計で測定。Surface 3はファンレス設計なので動作中の騒音なし

 ボディの発熱は、3DMark/SkyDiverを約15分連続して動作させた直後の温度を放射温度計で測定した。測定の都合上、キックスタンドは閉じて別の簡易スタンドに立てた状態で実行しており、裏面下半分についてはキックスタンドの外側から測定している。

 Surface Pro 4の発熱は排気口がある上部が中心で、最も高いのはアウトカメラ付近だが、上部全体に熱が広く拡散されている印象だ。Surface Pro 3では(画面に向かって)ボディ右半分に熱が偏っている。最大温度はSurface Pro 4のほうが少し低かった。

Surface Pro 4正面の温度Surface Pro 4背面の温度 Surface Pro 4における正面(写真=左)と背面(写真=右)の温度。22度の室内で、3DMark/SkyDiverを15分間連続で実行した後、ボディ表面を放射温度計で測定した。上部がまんべんなく発熱し、背面のアウトカメラ付近が高温になる
Surface Pro 3正面の温度Surface Pro 3背面の温度 Surface Pro 3における正面(写真=左)と背面(写真=右)の温度。測定条件はSurface Pro 4と同様だ。ボディの右半分が発熱し、背面のアウトカメラ付近が最高温度となった
Surface 3正面の温度Surface 3背面の温度 Surface 3における正面(写真=左)と背面(写真=右)の温度。測定条件はSurface Pro 4と同様だ。低発熱のAtom x7-Z8700を搭載しているため、ファンレス設計だ。今回の測定ではSurface Pro 4/Pro 3より低温だった
動作時におけるボディ表面温度の測定結果(単位:℃)
製品名 Surface Pro 4 Surface Pro 3 Surface 3
正面の最大温度 36.5 39.5 31.5
背面の最大温度 37 37 33
室温22度。3DMark/SkyDiverを15分間連続で実行し、ボディ表面を放射温度計で測定

サーマルスロットリングによる性能低下は発生するのか

 Surface Proシリーズのような薄型軽量ボディに高性能(つまり発熱量が多い)のプロセッサを搭載したモバイルデバイスでは、CPU/GPUの性能を最大限に引き出してそれを高負荷状態で維持し続けられるか、という点も重要だ。

 例えば、高負荷の状態が連続し、CPUの温度が上昇すると、Turbo Boost機能(高負荷時に安全な範囲でCPUクロックを上昇させる)によるクロック上昇が控えめになり、性能が低下する。さらに温度が上昇する場合は、クロックを下げたり、CPUを断続的に休ませるサーマルスロットリングなどの現象が発生してパフォーマンスが安定しなくなってしまうのだ。

 Surface Pro 3では発売当初にCore i5/i7モデルでこうした発熱による性能低下が指摘されていたが、Surface Pro 4で同様の現象が発生していないかをチェックしてみた。

 まず、3DMark/SkyDiverを15分間連続動作させ、GPU-Zでその間のGPU最大温度(CPU内蔵GPUのため、CPU温度も同じ)を記録したところ、Surface Pro 3の82度、Surface 3の71度に対し、Surface Pro 4は60度と低かった(室温22度)。

 そして、15分連続動作直後に2回再実行してスコアを確認してみたところ、Surface Pro 3ではそのうちの1回にはっきりとしたスコアの低下がみられたが、Surface Pro 4とSurface 3は2回とも完全にクールな状態よりわずかに低い程度のスコアだった。スコアが少し上下するのはTurbo Boostのちょっとした効き具合の差と思われ、気にすることはないだろう。

 Surface Pro 4はSurface Pro 3よりもファンの動作音は少し大きかったが、そのぶん放熱性能は高く、性能が向上しても、きっちりと放熱できているようだ。温度の余裕からすれば、もっと室温が高い環境でもパフォーマンスが落ちることはないと思われる。

 少なくとも今回テストしたCore i5搭載モデルでは、放熱面の問題は見当たらなかった(ただし、内蔵GPUに上位クラスのIntel HD Graphics 520を採用したCore i7モデルは、Core i5モデルより放熱面で少し不利になる)。

高負荷時のCPU/GPU温度 Surface Pro 4で3DMark/SkyDiverを15分間連続で実行している間のGPU内蔵GPUは最大温度が60度だった(GPU-Zでデータ取得)。ログファイルを見ると、ほとんど55度前後で動作していた
3DMark 1.5.915/SkyDiver連続実行でのスコア変化とCPU温度
製品名 Surface Pro 4 Surface Pro 3 Surface 3
SkyDiver(初回実行時) 3676 2732 1238
Sky Diver(16分連続テスト後の再実行時) 3586 2337 1215
Sky Diver(16分連続テスト後の再々実行時) 3618 2661 1225
初回実行〜15分間の最大GPU温度 60℃ 82℃ 71℃

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