Appleが示した3つの重要なイニシアチブ:林信行が見るApple発表イベント(3/3 ページ)

» 2016年03月23日 00時00分 公開
[林信行,ITmedia]
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世界最大のベンチャー企業と社会的イニシアチブ

 スティーブ・ジョブズはかつてAppleを指し、「(社員数は増えても)世界最大のベンチャー企業」とうたっていた。

 40周年を直前に、ティム・クックCEOはベンチャー精神を保ちつつも、他社よりはるかにスケールが巨大な屋台骨があるからこそ取れる大きな社会的イニシアチブというものを態度で示して見せた。ベンチャーのよさと、21世紀型の新しい巨大企業の姿勢を合わせ持つApple。50年目に向けての出航は順風満帆のようだ。

 今回の発表イベントは、Apple社内にある「タウンホール」と呼ばれる小さなホールで行われた。座席数は200席ほど、かなり小さなホールだが、ここはAppleに復帰したばかりのスティーブ・ジョブズが社員たちを1つにまとめるために「Think different.」キャンペーンの要旨を説明し、2001年には初代iPodを発表し、その後もユニボディーのMacBook Proを発表するなど、同社にとって重要な発表が行われた歴史ある場所だ。

数々の重要な発表が行われてきたタウンホール

 ホールのすぐ外にはスティーブ・ジョブズの言葉や写真などが飾られている(以前は、ここにAppleの過去の製品が飾られていたが、ジョブズは復帰した際に、それらを撤去させた)。

 ティム・クックCEOは講演をこんな話で締めくくった。「今回はこのタウンホールにみなさんをお招きする最後の機会になる」。

 Appleは2017年に、その場所から車で10分足らずのところに新本社「Campus 2」を完成させる。建築は、ロンドン名物となったガーキンと呼ばれるビルを手がけた英国のノーマン・フォスター氏だ。同氏は「宇宙船地球号」などの著書で有名なバックミンスター・フラー氏とも交流が深く、建築だけでなく、建物の周辺領域に至るまで、環境に配慮することで知られている。

Appleの新社屋「Apple Campus 2」。一般的な研究開発用オフィスビルと比較して、エネルギー消費量を30%低減できるという

 そのCampus 2には、世界中から大勢の報道関係者を招いて発表会を行うための大きなホールが用意されているという。2017年にこのホールを訪れて、新製品情報をお届けすることが今から楽しみでならない。

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