Appleの新型スマートフォン「iPhone SE」が本日3月31日に発売されました(→アップルストア表参道の様子)。iPhone 5/5sと同じ画面サイズ、ほぼ同じデザインのまま、性能がアップグレードして本体価格は6sよりお手ごろという点で、5s以前のユーザーは買い替えない理由がありません。好きにしてください。
今回はそういった買い替え需要の話題ではなく、「子どものスマホデビューならiPhone SEが一番失敗が少ないのではないか」という話です。なお、ここで指す「子ども」とは、中学生以下を想定しています。
筆者(28歳)が初めてケータイを持ったのは高校1年生のとき。当時はすでに高校生が携帯電話を持つことは当たり前になっていましたが、中学生以下の所持率はまだかなり低い状況でした。それから10年以上が経ち、今やスマホ使用率は小学生(4年生〜6年生)40.8%、中学生62.1%まで増加(デジタルアーツ調査/PDFファイル)。小中学生でもスマホを使うことが当たり前になりつつあります。
子どものスマホ所持には賛否両論がありますが、もし諸事情で我が子に今からスマホを持たせることになるとすれば、私は間違いなくiPhone SEを選択します。もしiPhoneユーザーの親に相談されたとしても、同じように答えるでしょう。理由は以下の3点です。
ジュニア向けスマホのディスプレイは4型クラスが主流のため、4型のiPhone SEも子どもの手にフィットしやすいサイズと言えます。またiPhone 6s/6s Plusには最新の機能が搭載されていますが、中学生以下に持たせるには割高感があるのは否めません。今回iPhoneファミリーの中では比較的安価なSEが出たことで、子ども用としてお求めやすくなったのではないでしょうか。
中価格帯とはいえ安っぽさは感じさせないiPhone SE。安く運用するにはワイモバイルでiPhone 5sという選択肢もあるが、2年半も前のモデルを今から年単位で使うにはスペック面で心もとないこと、2世代前のプロセッサーのためバッテリーの持ちに大きな差があること(LTE/Wi-Fiでのインターネット利用時間はSEが最大13時間、5sは最大10時間)を理由に却下またiOSには「ファミリー共有」、「ペアレンタルコントロール(機能制限)」など、子ども用の端末を親のiPhoneで管理できる機能が標準で備わっています。
なぜ最初に「iPhoneユーザーの親」と限定したかというと、iOS端末同士の方が連係面でのメリットが非常に大きいからです。もちろんジュニアスマホなどのAndroid端末を与えても問題ありませんし、親がAndroid端末持ちで子どもがiPhoneという選択肢もあります。しかし親か子、どちらかがiPhoneユーザーになるのであれば、両方iOSに統一したほうが、ファミリー間の連係機能の恩恵を最大限に受けることができます。
「ファミリー共有」は保護者(管理者)と子どものApple IDをひも付けることで、子ども用のアカウントを管理しやすくする機能です。
13歳未満の子どもは基本的に自分でApple IDを作ることができません。しかし保護者(管理者)が子どものApple IDを作成することで、自動的にファミリー共有グループに追加され、さまざまなサービスを利用できるようになります。管理者のメールアドレスを子ども用アカウントの修復に使えるなど、かゆいところまで手が届く機能も備わっています。
コンテンツのダウンロード時やアプリ内課金時は、保護者の端末へ購入リクエストが送られ、承認か拒否か選べるため、課金トラブルを未然に防ぐことが可能。アプリのダウンロード自体を禁止させるなら、ペアレンタルコントロールで特定のアプリや機能を制限しましょう。
さらに「iPhoneを探す」もしくは「友達を探す」アプリは、子どもが持つiPhoneの現在地を把握する際にも使えるため、防犯対策に有効です。これらの機能はすべてiOSに標準搭載されているので、追加のアプリや費用が不要なのもうれしいところ。
子ども用のスマホを検討中の親御さんは、新学期のスマホデビューに向けてiPhone SEも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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