SynologyでNAS初心者がつまずく9のポイント困った時にはここをチェック!(1/4 ページ)

» 2016年05月05日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

 高度な機能を簡単に使え、かつ低価格なことから初心者からパワーユーザに至るまで人気が高いのが、SynologyのNASキットだ。なかでも今年3月に発売された2ベイNASキット「DS216j」は、従来の「DS215j」に比べてハードウェアが強化されており、実売2万円台とは思えない高性能ぶりから、大手価格比較サイトでは発売直後からランキング1位をキープしている。

 今回はこの「DS216j」をはじめとするSynology NASの導入時、および導入直後につまづきやすいポイントを詳しく解説しよう。それぞれの項目の末尾には、同社のヘルプページやナレッジベース、チュートリアルでそれらの項目について解説しているページを紹介しているので、併せて参考にしてほしい。

Synologyの「DS216j」。同社で人気の、低価格NASキットの最新モデルで、従来の「DS215j」に比べてハードウェアが強化されている

同梱品の一覧。HDDは付属しない

2台のHDDを自分で組み込んで使用する。NASによってはこのようにドライバーを使って組み立てるのではなく、カートリッジを差し込むだけで使えるモデルも存在する

Tips 1:忘れてしまった管理者パスワードをリセットするには?

 NASにログインするための管理者パスワードが分からなくなってしまった場合、NAS背面に用意されているRESETボタンを使うことで管理者パスワードを初期化できる。方法は簡単で、クリップなど先が尖ったものでRESETボタンを約4秒間押したままにするだけ。リセットが完了するとビープ音が鳴るのですぐに離す。あとはWebブラウザから「ユーザ名:admin、パスワード:空欄」でアクセスすればよい。

 ちなみに管理者パスワードが初期化されるのと同時に、IPアドレスやDNSなどネットワーク回りの設定値も初期化される。多くの場合はIPアドレスが変更になるので、専用ユーティリティの「Synology Assistant」を使うか、もしくはWebブラウザに「find.synology.com」というURLを入力して新しいIPアドレスを検出するとよい。詳細についてはリンク先を参照してほしい。

NAS本体背面にある「RESET」と書かれた穴にクリップなど先が尖ったものを差し込み約4秒押したままにする

リセットするとIPアドレスも変更になるので、専用ユーティリティの「Synology Assistant」を使って新しいIPアドレスを検出する

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Tips 2:NASに組み込むHDD、どの製品を選ぶべき?

 Synology NASは自分でHDDを組み込んで使用する、いわゆる「NASキット」とでも呼ぶべき存在だ。組み込むHDDはユーザー自身が調達する必要があるが、Synologyのサイトには、メーカー、ブランド、容量ごとに同社が検証を行ったHDDの動作確認リストが掲載されているので、そちらを参考にチョイスするとよいだろう。

 なお、同社のNASに限ったことではないが、RAIDを構成する場合は同一メーカーの同一容量のHDDを使うのが鉄則だ。また、購入時期が異なると仕様が違っている可能性もあるため、あとから買い足すのではなく、なるべく同時に購入したHDDでRAIDを構成するのが望ましい。

NASに組み込むHDDは、同社サイトの動作確認リストから選ぶとよい。容量などで絞り込むこともできる

RAIDを構成するにあたっては、同一メーカーの同一容量のドライブを使用するのが鉄則だ

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