NASはネットワーク接続で複数のユーザーがアクセスできるため、個人のファイルが不用意に別のユーザーに見られることがないよう、管理者が適切なアクセス権を設定してやる必要がある。
アクセス権の設定は共有フォルダごとに「読み取り/書き込み」「読み取り専用」「アクセスなし」が設定できるので、見られると困るデータを置いたフォルダは「アクセスなし」、見られても構わないが書き換えられると困るデータを置いたフォルダは「読み取り専用」に変更するなど、適宜変更しておこう。ちなみにサブフォルダへのアクセス権は、親フォルダへの権限がそのまま引き継がれる。
なお、ユーザーごとに各共有フォルダに対してどのような権限が設定されているかは、ユーザーの設定画面でも見ることができるので、設定が終わったらこちらを開いて、権限の設定漏れがないかチェックしておくとよいだろう。
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テラバイト単位の容量をもつNASは、動画データのようなサイズの大きいファイルを保存するにはぴったりだ。さらにビデオのコード変換機能を使えば、PCやスマホ側のプレーヤーがサポートしていないファイル形式も変換しながら再生が行える。わざわざPC側でソフトを使って変換しなくてもよいのは、大きな利点といっていいだろう。
コード変換を行うには、NASに「Video Station」をインストールした上で、スマホやタブレットで専用アプリ「DS video」を用いて再生を行えばよい。ただし、NASの機種ごとに、WindowsやMac、iOS、AndroidといったOS単位での制限があり、再生が行えない場合がある。詳細はリンク先を参照してほしい。なお、手持ちのNASが非対応のグループに含まれている場合は、ソフトの追加などで対応することはできないので、対応のグループに含まれているNASへの買い替えを検討すべきだろう。

動画ファイルをコード変換しつつスマホやタブレットで再生を行うには、専用アプリ「DS video」を使用する。このほか「メディアサーバー」を用いる方法もある。コード変換機能があるNASと組み合わせた場合、設定画面の「ビデオ設定」に「再生品質」「ビデオコード変換」という項目が表示される→さらに詳しく
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