無料とは思えない完成度! “スペハリ”と“Rez”を足して2で割ったようなVRシューティングゲーム「Smash Hit」石井英男の「週刊Gear VR」(第2回)

» 2016年05月15日 12時40分 公開
[石井英男ITmedia]

 先日、Oculusの発表によれば、GALAXYスマートフォン用VR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)「Gear VR」のユーザーは全世界合計で100万人を超えたという。専用アプリも続々と発表されており、既に250を超えるアプリがGear VR専用のストアに公開されているが、本連載では、その中から特におすすめのアプリを毎週1本紹介していく。Gear VRについては、前回のレビュー記事を参照してほしい。

 Gear VR用アプリは有料と無料のものがある。「マインクラフト」などの大作アプリは有料であることが多いが、無料でダウンロードできるアプリの中にも「本当にこれが無料でいいの?」という感想を抱くアプリがいくつもある。今回はその一つ「Smash Hit」を取り上げよう。Smash Hitは、一人称視点の3Dシューティングゲームの一種で、遊び方や操作方法は非常にシンプルだ。

Smash Hit 「Smash Hit」。Gear VR用アプリは、Gear VRを装着したVR上でも、スマートフォンのアプリ上でも閲覧、購入ができる

 ゲームをスタートさせると、中央に照準が表示され、強制的に前方へと進んでいく。首を動かすことで、視界と照準が移動し、Gear VR本体の右側面にあるタッチパッドの中央をタップすることで、照準に向かって金属のボールが発射できる。

 ステージには、青く光る三角錐状のクリスタルが存在するが、このクリスタルをボールで破壊することで、ボールの残弾数が追加される。通常のクリスタルの場合、破壊するとボールが3つ追加されるので、ボール1個で破壊できれば、2個増える計算になる。ゲームの目的は単純で、できるだけ遠くまで進むことであり、手持ちのボールが全て無くなるとゲームオーバーになる。

Smash Hit 中央に2つ並んでいる青い四角錐がクリスタルだ。上にはボールの数が表示されている。ボールを発射して、クリスタルや障害物を破壊して進んでいく

 ステージが進むと、ガラスのような材質でできた障害物が次々と出てくるが、この障害物にぶつかってしまうと、ボールが10個も減ってしまう。障害物のほとんどはボールで破壊できるため、ボールを無駄にせずにクリスタルを壊してボールを増やし、最低限の進路を確保できるように障害物を破壊していくのが攻略のコツだ。

Smash Hit 右側に表示されているガラスの壁は移動する障害物であり、ぶつかりそうならボールで破壊する必要がある

サウンドも秀逸、シンプルなのについハマる!

 グラフィックは抽象的かつ幾何的なものが多く、透明感のあるサウンドとよくマッチしている。ステージが進むと、高速で回転や移動を行う障害物なども登場するほか、連続でクリスタルにボールがヒットすると、ボールが同時に2つ発射されるようになったり、アイテムを取ることによって、一定時間ボールが連射し放題になるといったパワーアップ要素もある。

Smash Hit アイテムを取ると、一定時間ボールの色が緑色に変わり、数が減らなくなる。このチャンスにボールを連射してクリスタルを大量破壊したい
Smash Hit ステージが進むと、DNAのような障害物も登場する。これらの障害物もボールで破壊できる
Smash Hit DNAのような障害物にボールをぶつけて破壊したところ。物理演算によって部分破壊されていくので気持ちがいい

 ボールは放物線を描いて飛んでいき、障害物を破壊すると、破片同士がぶつかって落ちていくなど、物理演算も組み込まれているようで、気持ちよく破壊していける。視界や照準の動きも滑らかで、いわゆる3D酔いも感じなかった。

 昔からのゲームファンなら、セガの「スペースハリアー」と「Rez」を足して2で割ったようなゲームといえば、話が早いだろう。こうした3DシューティングゲームとVR HMDの相性は非常によい。Rezも「PlayStation VR」に移植されることが決定しており、キラータイトルの一つとして期待されている。Smash Hitは、無料アプリとは思えない完成度の高い3Dシューティングであり、Gear VRユーザーなら是非試して欲しい。

アプリデータ

アプリ名:Smash Hit

メーカー:Mediocre

価格:無料

ゲームパッド(コントローラー):不要


→・石井英男の“週刊Gear VR”(第3回):美しいVR空間上でジグソーパズルが楽しめる「Starry」

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