PC USER Pro

無料アップグレードは来月終了 Windows 10の導入を迷っている人へ鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/3 ページ)

» 2016年06月05日 05時00分 公開
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

古いアプリケーションは動作しない場合も

 次にあるのがアプリケーションの問題だ。基本的には現状で最新版や互換性情報が提供されているようなアプリケーションであれば、何らかの対応手段が用意されている。

 ただし、アップデートの止まってしまったような古いアプリケーション、現時点で「Windows 10対応が検証できていない」というアプリケーションもある。古いアプリケーションの中には、アプリケーションのアイコンを選択して右クリックメニューで表示されるダイアログの「互換性タブ」にある「互換モード」の項目で調整可能なものもみられる(高DPI設定の問題など)が、そうでないものも多く存在する。

 恐らく既にアップデートの止まっているような古いアプリケーションがWindows 10で動作しないという報告があった場合、これを最新OSで動かすことは難しいだろう。特に古くから使い続けてきたフリーソフトなどは注意が必要だ。もし、どうしても旧アプリケーションを生かしたいと考えているならば、「特定のアプリケーションを捨てる(代替できるものを探す)」か「旧OSのまま使い続ける」かの2択になる。

互換性情報 日本マイクロソフトの「Windows 10アップグレードガイド」サイトには、PCメーカー、ソフトウェアメーカー、周辺機器メーカー、PCゲームのWindows 10互換性情報や各社のリンクがまとめられている

DVDは何のアプリで再生する?

 OSの標準アプリケーションに関しても、Windows 7/8.1とWindows 10で変更があるので注意したい。1番大きな問題は、Windows 10でマルチメディア統合ソフトウェア「Windows Media Center」が廃止されたことだろう。恐らく特許絡みの問題だと思われるが、Windows 8.1以前のマシンでWindows Media Centerを使っていたユーザーは、Windows 10以降に同アプリケーションを利用しての「DVD再生」が行えなくなる。

 Microsoftは、期間限定でWindows 10対応の「Windows DVDプレーヤー」というアプリケーションを無料配布していたが、Windows Media Centerに比べて機能が限られているほか、不具合が多いなど、評価があまり芳しくない。Windows 10でDVDを再生したい場合、Windowsストアで有償のDVDプレーヤーアプリや、「VLC for Windows Store」のような無料のメディアプレーヤーアプリを探して導入するとよいだろう。

VLC 無料のメディアプレーヤーアプリ「VLC for Windows Store」。Windowsストアでダウンロードできる

 なお、Windows 10の公開からしばらくは銀行のWebサイトなどで「Windows 10対応は検証中」といった表記も見られたが、現在では「Windows 10+Internet Explorer 11(IE11)」の組み合わせであれば、問題ないケースがほとんどだ。

 同様に、Windows 10標準ブラウザのEdgeで都合の悪いWebサイトやサービスであっても、IE11(あるいはChromeやFirefoxなど他社のブラウザ)を利用することでほとんど回避できるため、特殊な環境を除けば、Webアクセス関連で気にすることはほぼないと言える。

Windows Updateは自動更新のみに

 もう1つ、Windows 10に移行して問題となりがちなのがWindows Updateだ。Windows 10 Homeの場合、Windows Updateは完全に自動化されて手動更新が行えなくなる。ユーザーはWindows Update後の再起動日時を手動設定して、不意の再起動を防ぐくらいしか対策がない。Windows 10 Proであれば、Windows Updateでセキュリティ以外のアップデートを数カ月遅らせることができるが、こちらも完全な手動設定はできなくなっている。

 常にWindows 10が最新状態で保たれるというメリットがある一方、アップデートのタイミングや、そもそも特定のアップデートをするかしないかを選択できないのは困るといったユーザーも少なくないだろう(まれにWindows Update自体に不具合があり、トラブルを引き起こすことだってある)。ここはMicrosoftを信じて、自動更新を受け入れるしかない。

Windows Update Windows 10 HomeのWindows Update設定。再起動のタイミングを遅らせることはできるが、Windows Update自体は自動適用となる。Windows 10 Proであれば、セキュリティ以外のアップデートを数カ月遅らせることが可能だ

 そのほか、特にMicrosoftアカウントでWindows 10にサインインして利用すると、Microsoftの各種クラウドサービスと自動的に連係でき、利用履歴からCortanaがよりユーザーに最適化された応答をしてくれるようになる半面、さまざまな個人情報をMicrosoftに提供することとなる(Microsoftのプライバシーに関する声明)。

 Microsoftによれば、個人情報の収集はユーザー体験の向上やパーソナル化のためであり、安全性は保たれているとのことだが、プライバシーに敏感なユーザーはローカルアカウントを使うことでMicrosoftに提供する個人情報をある程度抑えられる。Windows 10導入後はプライバシーの設定を確認しておきたい。

Windows 10プライバシー設定 Windows 10の「設定」に用意された「プライバシーオプション」。Windows 10の導入後は、この設定を確認しておきたい

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月27日 更新
  1. Apple製品が一斉値上げ、Mac Studioは9万円超も 主要モデルの新価格まとめ (2026年06月25日)
  2. 血管の健康状態も可視化! サブスク不要で「振動通知」を備えた意欲作のスマートリング「RingConn Gen 3」を試す (2026年06月25日)
  3. 手首の負担を減らす“逆チルト”が秀逸! Razer初の多機能エルゴキーボード「Pro Type Ergo」はオフィスの救世主に (2026年06月26日)
  4. Gemini搭載「Google Home スピーカー」は買いか? 6年ぶりの新モデルを試して分かった賢さと課題が見え隠れする“次世代機”の現在地 (2026年06月24日)
  5. 実売2000円台とコスパ最強だけど玄人向け? 断線や充電専用ケーブルも一目で判明するXYZA「USB-C CABLE CHECKER 2」の実力 (2026年06月26日)
  6. 8980円の「SwitchBot 屋外パンチルトカメラ5MP」を試す 約500万画素で人物追跡、有線LAN接続も (2026年06月24日)
  7. AM4の勢いは止まらない!? 熱伝導シート付属の「Ryzen 7 5800X3D 10th Anniversary Edition」が登場 (2026年06月27日)
  8. 間もなく登場するWindows 11次期アップデート「26H2」で何が変わる? 2027年に向けたUI進化と高速化 (2026年06月23日)
  9. ビックカメラがBTOデスクトップPCの販売を開始 (2026年06月26日)
  10. カジュアルゲーマーの最適解になる? 日本HPのゲーミングノートPC「HyperX OMEN 15」のIntelモデルを試す (2026年06月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー