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» 2016年06月15日 04時00分 公開

WWDC 2016現地レポート:4つの新OSで何が変わる? Appleが示した7つの方向性を林信行が読み解く (2/8)

[林信行,ITmedia]

2、最強メッセージングツールを目指すiMessage

[watchOS、iOS、macOS]

 iOS、watchOS、そしてmacOSで利用でき、最も利用頻度が高い人気アプリの一つとなっているのがメッセージングアプリのiMessageだ。

 WWDC開幕前にあったAndroid版登場のうわさはかなわなかったが、ぜひともAndroid版を出してほしいと思うほど強力なメッセージアプリに進化している。

絵文字関連の機能が充実したiMessage。絵文字を通常の3倍サイズで挿入できる

 まずはセリフを使ったアニメーション表示だ。 同じ「そうですね」と言うにしても、小声でささやくように静かに話すのと、強い口調で言うのでは意味が異なることもある。そこで小さめの文字で表示するアニメーションや、セリフが勢い良く宙を舞ってどーんと落ちてくる強調型アニメーションなど何種類かの吹き出し用アニメーションが用意され、言葉の中に潜む微妙なニュアンスを伝えやすくなった。

吹き出しエフェクトが充実。アニメーションの動きも楽しい

 なかでも特徴的なのはInvisible ink(見えないインク)という効果で、サプライズメッセージをすぐには結果が見えないように隠した状態で送るメッセージだ。

 送信すると相手の画面には粒子が飛び交っているかのような吹き出しが表示されるが、これを指でなぞると「婚約しました」とエンゲージリングの写真が出てきたり、告白のメッセージが出てきたりする。また、「おめでとう」といった祝福のメッセージをさらに強調すべく画面全体を使ったアニメーション表示(例えばカラフルな風船が全画面を飛び交う)の効果も用意されている。

 さらには自撮りカメラで撮影した自分の写真の上に手書きメッセージを重ねて送信することも可能だ(メッセージの受信者が画面をタップすると、それにあわせてiPhoneが振動するメッセージも送信できる)。

 相手が送ってきたメッセージに、「いいね!」といった6種類の反応を即答で返したりするTapbackという機能があったり、今や日本だけでなく世界中の人々が愛用している絵文字を入力しやすいように文中の単語を絵文字に変換してくれる機能が用意されていたり、絵文字を強調すべく、絵文字だけのメッセージを通常3倍の大きさで表示したりと、年配ユーザーがすべての機能を使いこなすのは大変そうなくらいに充実したやり取りの方法が用意されている。

相手が送ってきたメッセージに、いいねなどの反応を添えることができるtap back機能

テキストを絵文字に変換する機能も搭載

 それに加えてなんと、このメッセージ機能も開発者に開放され、iMessageアプリという他社製の追加機能が利用できるようになり、専用のApp Storeも用意される予定だ。これを使ってLINEのようなスタンプ機能(ステッカー機能)を追加し、ディズニー製のスタンプを追加したり、支払い系アプリを使って立て替えてもらったお金をその場で支払ったり、飲食店に送ったテイクアウトの注文引換券を送信したり、GIFアニメーションの顔部分を自分の顔に置き換えて送信するアプリで笑いを誘ったりと、アイデア次第で実用系から娯楽系まで多種多様なメッセージのやりとりが可能になる。

iMessageを拡張する機能専用のApp Store

他社製のサービスを使ってiMessageで支払い

 LINEのようにクリエイターが自作スタンプを販売できるスタンプ市場こそないものの、今後、そうした機能を提供するメッセージアプリが登場する可能性はありそうだ。iMessageで送受信するメッセージ表現は、送信するデバイスや受信したデバイスのハードウェアスペック(例えば画面の大きさ)によって多少変わるはずだが、Appleはできる限り同じような体験ができるように尽力するという。

 ちなみにApple WatchからiMessageを送る場合、これまではあらかじめ用意したメッセージを選ぶか、音声を録音して送るか、音声認識で文字情報に変換して送るか、スタンプを送るかの4択だったが、watchOS 3では新たにScribbleという機能を使って、Apple Watchの画面に文字を1文字ずつ描いて認識させてメッセージを書く機能が追加されるようだ(基調講演では英語と中国語のデモだけ行われ、日本語に対応するかは不明だ)。

Apple Watchで新たに手書き文字入力に対応した

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