macOS Sierraには、あと三つ、iOSと同時に追加された新機能がある。一つは、表現力が大幅にアップしたiMessage機能、もう一つはAppleの人工知能を使って写真を自動的に整理し、アルバムやスライドショーまで作ってくれる「写真」機能、そして全面的にデザインが変わったApple Musicだ。
iMessageは、絵文字単体だけのメッセージをこれまでの3倍の大きさで表示する機能と、相手が送ってきたメッセージに言葉ではなく「いいね」などのシンプルな反応だけを返すTap Backの機能だけは既に実装されているが、他の機能はそもそもmacOSには搭載しない予定なのか利用できなかった。macOSからTap Backを返すには、相手のメッセージを長押しする。
manOS Sierraのメッセージには、iOS 10のメッセージ機能のすべてが実装されているわけではなさそうだが、絵文字を3倍の大きさで表示する機能と、tap back(相手が送ってきたメッセージに「いいね」や「ダメだね」をつける)はできた。相手のメッセージを長押しすればいい。それにしても顔写真を登録していない相手の名前が文字で表示されるようになった仕様変更は日本語で見ると少し残念一方の写真機能も検証に十分な時間を割けず、メモリーと呼ばれるアルバム/スライドショーも「過去3カ月のベスト」というアルバムしかできていない状態。ただ、強化された写真編集機能は試してみた。
一つ目の新機能は「調整」ツールの「ライト」に新たに追加された「ブリリアンス」という編集機能。暗部を明るく、明部を落ち着いたトーンに落として写真のディテールをハッキリ見せるために効果的だ。
二つ目は、Markup、つまり写真の上に描き混む機能で、これはなかなか使う機会が多くて便利そう。三つ目はライブフォトの編集機能。これまでiPhone 6sシリーズで撮影したライブフォトは編集できず、無理に編集をしてしまうと静止画写真に変換されてしまっていたが、macOS SierraやiOS 10からは、フィルタ効果などをかけて、動画そのものの見た目を変えることができる。
以上、Siriやコンティニュイティー機能の充実で、新時代の操作性をもたらすmacOS Sierraは、来月からパブリックβ版の提供が始まり、この秋に一般リリースが行われる。対応機種は2009年後半以降に登場したMacBook、2010年以降に登場したMacBook Air、2010年以上に登場したMacBook Pro、2010年以降に登場したMac mini、2009年後半以降に登場したiMac、2010年以上に登場したMac Proだ。
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