VAIO Z内蔵の液晶ディスプレイは、sRGBカバー率100%で面積比115%という広色域を誇り、とても色鮮やかです。といっても、それはノートPCの中では広色域ということ。フォトレタッチや映像制作、プリントをきちんとプロ並のクオリティーでこなそうと思ったら、カラーマネジメントに対応した外付けディスプレイが欲しくなります。
ということで、ディズプレイにはEIZOの24.1型WUXGA(1920×1200ピクセル)カラーマネジメント液晶ディスプレイ「ColorEdge CS2420」を用意しました。単に大画面の外付けディスプレイをつなげて作業効率アップを狙うだけでなく、色再現性という付加価値も追求した選択です。
このColorEdge CS2420は、sRGBカバー率100%に加えて、それよりずっと広色域の規格であるAdobeRGBも99%カバーしているので、一般的な外付けディスプレイ製品に比べて色再現性に優れています。しかも表面に映り込みのないノングレアタイプのIPS液晶パネルなので、目の負担も抑えられ、じっくり編集作業を行うにはもってこいです。
また、Photoshopのようにメジャーなフォトレタッチソフトとインクジェットプリンタ(キヤノンやエプソンの主力機種)があれば、専用ソフトウェア「Quick Color Match」を使って、画面上とプリントした写真の色合わせ(カラーマッチング)が簡単にできます。画面で見た色と、プリントした紙の色が懸け離れていて、何度も編集し直したり設定し直したりで時間も手間もコストもかかる、というのは写真プリントにありがちな落とし穴ですが、そうしたトラブルを防げるのです。
さらに、専用のキャリブレーションセンサー「EX3」を用意すれば、フォトグラファー御用達の専用ソフトウェア「ColorNavigator 6」と合わせて、より高精度なキャリブレーションがハードウェアレベルでしっかりと行えます。正確な色でプリントしたいといったプロレベルの要求にも応えられるわけです。
VAIO Zのように内蔵ディスプレイが高品質なノートPCは増えつつありますが、写真や動画を本気で扱いたいならば、外付けディスプレイの色再現性にもこだわった方がいいかもしれません。
次はキーボードとマウスです。
VAIO Z内蔵のキーボードは浅いストロークながら、確かな押し心地があり、キートップのぐらつきのなさ、静音性の高さも素晴しいのですが、デスクトップとして使う場合にキーボードを画面から離して自由にレイアウトできない制限があります。また、内蔵のタッチパッドは左右ボタン一体型なので、(これもクリックパッドではよいデキですが)専用マウスの方が操作性は当然勝ります。
やはり最高のデスクトップ環境を目指すには、サイズ的に余裕があるキーボードとマウスを組み合わせたいです。キーボードとマウスは、直接手に触れてPCを動かす道具ということで、人によって好みが分かれますが、今回はロジクールのメカニカルゲーミングキーボード「G910」とワイヤレスゲーミングマウス「G900」を選びました。
現行のVAIO Zは外部GPUを搭載したゲーミングPCではないですし、EIZOのカラーマネジメントディスプレイもつないでいるので、「そこにゲーミングキーボードやゲーミングマウスをつなぐの?」というツッコミも聞こえてきそうですが、あえてここは機能だけではなく、見た目も重視してみました。
当然ながら、VAIO Z内蔵のキーボードよりもキーストロークが稼げて、思い切り高速にタイピングできます。軽いキータッチでもサクサク入力できるキーボードながら、つい気合が入ってガシガシと手荒にたたいてもビクともしません。
個人的に最も愛用しているマウスはロジクールのフラッグシップモデル「MX Master」なのですが、同じメーカーのゲーミングモデルであるG900も気に入りました。見た目に反してとても軽く、取り回しがしやすく、バッテリーの持ちもよく、ワイヤレス接続でも遅延が少なく、かなり快適です。
万が一、バッテリーがなくなってしまった場合に専用のUSBケーブルを接続すると、ただ充電するだけではなく、ちゃんと有線マウスとして認識されます。しかもケーブルが柔らかくしなやかなので、有線マウスとしても自然に使えるのがポイントです。
さらにキーボードとマウス、どちらにもイルミネーションが光り輝くギミックがあり、しかもカラーが自在に変えられるだけでなく、キーボードとマウスそれぞれを同期させて同じ色で光らせることもできます。
見た目は関係なさそうですが、こうしたスタイリッシュさもあると、デスクトップの前で使うことのテンションも上がります。
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