Macでオーバーウォッチもプレイできる「Parallels Desktop 12 for Mac」

» 2016年08月23日 16時28分 公開
[ITmedia]

 パラレルスは8月23日、Mac上でWindowsアプリケーションを動作させる「Parallels Desktop 12 for Mac」を発表、同日より販売を開始した。通常版の価格は税込み8500円。

Parallels Desktop 12 for Mac

 最新版ではmacOS Sierraに完全対応し、パフォーマンスが25%向上したほか、画面を動画で記録できるツールなどをまとめた「Parallers Toolbox for Mac」を搭載しているのが特徴。発表会に登壇したパラレルス代表取締役の下村氏は「Intel Mac登場後、再起動なしでWindowsを利用できる環境としてParallels Desktop for Macを提供してから10年、WindowsアプリケーションをMacのアプリのように使えるコヒーレンスモードを用意するなど、WindowsとMacの統合を進めてきた。最新版ではSierraに完全対応し、性能アップとともに、より速く感じるような操作性と安定性にも注力している」と述べ、「MacでWindowsを使用しているユーザーのシェア50%を目指す」とした。

パラレルス代表取締役の下村慶一氏(写真=左)とParallels Desktop for Macの変遷(写真=右)

 続いて米Parallelsのシニアプロダクトマネージャーであるカート・シュマッカー氏が登壇し、最新版で搭載された新機能のデモンストレーションを行った。同氏はまず、最初に仮想マシンを構築する際、Windows 10の購入・インストールから仮想マシンの設定までをウィザード形式で行える一連の操作を実行し、新規ユーザーがより簡単に環境構築できる点をアピール。また、頻繁なWindows Updateで時間を取られてしまうというユーザーの声を反映したWindows Updateのスケジュール化機能をはじめ、スクリーンショット機能やスクリーン録画機能、動画共有サイトからの動画ダウンロード機能といった20以上の単機能ツールをまとめたParallers Toolbox for Macを紹介した。

米Parallelsのシニアプロダクトマネージャーのカート・シュマッカー氏。仮想マシンの初期設定時に自動的にウィザードが起動し、Windowsの購入(ストアとの連携)もウィザードから行えるようになった

Mac上ですぐにPowerPointを使いたい、という場合も、仮想マシンを常にバックグラウンドで走らせておくことで起動時間を短縮できる

スクリーンショットなどの単機能ツールをまとめた「Parallers Toolbox for Mac」。YouTubeをはじめとする動画共有サイトから動画をダウンロードできる機能もある

 Parallels Desktop for Macを家庭で利用しているユーザーは「潜在的にゲームユーザーが多い」(下村氏)とのことで、今回Brizzardと協業して人気FPS「Overwatch」に最適化し、ネイティブ動作(Boot Camp)のために再起動することなくMac上でプレイを可能にしたのが目を引く。会場に用意されたiMacでの動作デモでは、確かにプレイできる様子が確認できた。また、最新版でのゲームサポートとして、Xbox Oneと連携したストリーミングプレイのデモも披露。この場合は画面転送(処理はXbox One側で行われる)になるため、Xboxのゲームが快適に動作していた。このほか、Windows 10のInk機能への対応や、Windows用Webブラウザ(EdgeとIE)でもMacのキーチェーンが利用できるなど細かい改良が施されている。

仮想マシン上で動作するOverwatchのデモ

Xbox OneのタイトルをParallels Desktop 12 for Macでストリームプレイ

 Parallels Desktop 12 for Macのラインアップと価格、エディション別の機能は以下の通り。

ラインアップと価格、機能差

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