MSI、HTCと共同開発したVR向けリュック型PC「MSI VR One」 バッテリーのホットスワップに対応しケーブルの呪縛から解放

» 2016年09月12日 19時39分 公開
[井上輝一ITmedia]

 MSIコンピュータージャパンは9月12日、HTCのVIVE開発チームと共同開発したリュック型のVR向けPC「MSI VR One」を発表した。9月17、18日が一般公開日の「東京ゲームショウ2016」のHTCブースで体験できる。

リュック型PC「VR One」リュック型PC「VR One」 リュック型PC「VR One」

 VR Oneは3.6kgの重量に、Nvidia GeForce GTX 1070とCore i7(型番は検討中)、2つのバッテリーパックを搭載した。PCと連携するVRデバイスは有線で接続する必要があるため、デスクトップPCとつないでしまうとケーブルによって行動が制限される欠点があった。そこで、そういったVRデバイスのために2016年からPCメーカー各社が検討し始めたのが「身につけるPC」だった。MSIでは、ゲーミングノートPCを背負うところから検討を始め、「軽量で優れたデザイン、高性能」を持った背負えるPCとしてVR Oneを今回発表したということだ。

背負ってみると意外とコンパクトで薄いことが分かる 背負ってみると意外とコンパクトで薄いことが分かる

 VR Oneの特長として2つのバッテリーパックによるホットスワップ機能がある。2つのバッテリーで約90分間の連続駆動が可能とのことだが、これらのバッテリーパックは外側から容易に取り外すことができ、電源を入れたまま取り換えることで連続駆動時間をいくらでも延ばせる。また、PCの発熱が人に伝わらないように背中に当たる面にはプラスチックを挟み、効率的な放熱設計をしたという。

バッテリーは下部左右に1つずつ付いている バッテリーは下部左右に1つずつ付いている

 9月下旬から量産を始め、11月に発売する。価格は30万円台後半とのこと。また、HTC VIVEとのセット販売も行う予定だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー