以上のように、前回試したソニーのLF-S50Gが、部屋の真ん中に置いて全方向からの呼び掛けに対応できる設計だったのに対して、G3はどちらかというと身近に置き、正面から音を楽しむ用途に向いている。
実際に使ってみた限りでは、見た目ほどサウンドの指向性はなく、スピーカーの左右からでも音はよく聞こえるのだが、天板の物理ボタンを見る限り、より手が届きやすい距離に設置することを前提にしているのは明らかだ。
ちなみに、Bluetoothの外部スピーカーとして使う場合に音の遅延があるのは少々気になる。G3はコーデックとしてSBCの他、AACにも対応しており、SBCのみに対応するソニーのLF-S50Gに比べ遅延は少ないはずだが、iPadと組み合わせて動画を鑑賞する限り、G3は明らかな遅延があった。
テレビやプロジェクターなど、動画を視聴する環境で外付けスピーカーとして使うことを考えているのであれば、注意した方がよさそうだ。
実売価格はGoogle Homeに比べて1万円ほど高い2万5000円前後(税別)。ソニーのLF-S50Gと同程度の価格帯だが、それぞれに向く設置環境や用途は異なるため、どのような使い方をするのかが選択のポイントになるだろう。
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