Intelは1月7日(米国太平洋時間)、第8世代Coreプロセッサファミリーのラインアップに「Core processor with Radeon RX Vega M Graphics」(以下「Core with Radeon」)を追加した。「Kaby Lake-H」と呼ばれるCoreプロセッサとAMD製GPU「Radeon RX Vega M」を統合したもので、全5種類をラインアップする。搭載製品は順次市場に登場する予定だ。
【訂正】ベースとなるプロセッサの表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします(1月8日20時15分)
Core with Radeonは全部で5種類をラインアップしている。外部GPUコアは上位モデルが「Radeon RX Vega M GH」、下位モデルが「Radeon RX Vega M GL」で、ビデオメモリはいずれも4GB。CPUコアにある「Intel HD Graphics 630」も合わせて利用可能だ。
Core with Radeonの登場に合わせて、同社は本体単体でVR/MRに対応するベアボーンキット「Intel NUC」の新モデル「NUC8i7HVK」「NUC8i7HNK」を合わせて発表した。2018年春に出荷を開始する予定だ。
両者の違いは搭載するプロセッサにある。前者はCore i7-8809Gを搭載し、アンロック(オーバークロック)にも対応している。一方、後者はCore i7-8705Gを搭載している。
それ以外の基本仕様は同一。ボディーサイズは221(幅)×142(奥行き)×39(高さ)×mm(容積1.2 L)で、天板と正面パネルのステータスLEDは取り替え可能な構造となっている。
メモリはDDR4-2400+のSODIMMを2枚搭載できる(最大16GB×2=32GB)。ストレージは22×42mmまたは22×80mmのM.2 SSDを2枚搭載できる。SSDの伝送方式はSerial ATAとPCI Express(AHCI規格またはNVMe規格)に対応しており、RAID 0/1も利用できる。
本体正面にはSDメモリーカードスロット×1、USB 3.1 Type-A端子×2(うち1つは常時給電対応)、HDMI端子、USB 3.1 Type-C端子とイヤフォンマイク端子を備えている。背面には音声出力端子(アナログ、光デジタル兼用)、電源端子、Thunderbolt 3端子(USB Type-C/DisplayPort兼用)×2、Mini DisplayPort端子×2、Gigabit Ethernet端子×2、USB 3.1 Type-A端子×4とHDMI端子を備えている。
HDMI端子はいずれも「HDMI 2.0a」に準拠しており、4K解像度(3840×2160ピクセル)の映像を60Hz(60フレーム/秒)で出力できる。HDMI端子、Mini DisplayPort端子とThunderbolt 3端子はいずれも同時に映像出力端子として利用可能だ。
Gigabit Ethernet端子はそれぞれ「Intel i219-LM」「Intel i210-AT」と異なるコントローラーの配下に置かれている。
ワイヤレス通信モジュールとして「Intel Wireless-AC 8265」を搭載しており、IEEE 802.11ac/a/b/g/n(2.4GHz帯/5GHz帯)のWi-Fi(無線LAN)とBluetooth 4.2を利用できる。アンテナは本体に内蔵されている。
Intelのニュースリリースによると、DellとHPからCore with Radeonを搭載する2in1 PCが登場するという。
記事掲載時現在、DellとHPは共に同プロセッサを搭載した新製品を発表していない。CES 2018の期間中に発表されるかどうか、注目される。
(取材協力:Consumer Technology Association)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.